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アリシゼーション人界編
73小さな夢
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全て仮想世界でやろうって考えさ。人が死ぬことなく戦争が出来る夢のような制度だよ」
「ちょっと待ってそんな考え世界が認めると思うの?下手をすれば逆に日本がテロにあう危険もあるわよ」
「そのための兵器さ。ハッタリでも人類を滅亡させる兵器をもつ国と戦争なんてしたくないだろ?」
「さっきから引っ掛かるんだけどその兵器ってなんなの?」
「AIッス自分で考えて敵と味方を判別し敵を攻撃する」
「AI……」
その後に続く二人の説明は禁忌を犯していた。人間の魂をコピーしそれを元に新しい人類を作りそれを兵器として利用すると言うものだった。余りにも次元の違う話に驚くアスナ。
「そんな事リュウヤ君が何で協力してるの?脅して手伝わせているんじゃないでしょうね?」
「そんなわけないよ……リュウヤ君はどこからかこの計画を聞きつけ自ら参加してきたんだ何故この計画を知ったのかや目的は僕達でさえ分からないんだから」
「菊さんあの事も二人に……」
「あぁそうだな」
「あの事って何?まだ何かを隠しているの?」
アスナが二人を睨むと菊岡が、少し後ずさる。ALOでの評判を聞けば当たり前だろう。
「全てのAIには制御するための存在としてマザーと呼ばれる魂があるんだけどそれを知っているのはリュウヤ君だけ……この計画の主導権を握っているのはほとんどリュウヤ君なんだ」
その後もアリシゼーション計画について説明を受ける二人。禁忌を犯している計画……しかしアスナには何処か身近に感じる何かを感じていた。



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