第81話
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ね!エヴリーヌ達と合流して急いで王都に行って、女王様に会わなくちゃ!」
「でしたら定期船を使ったほうがいいかもしれませんね。王都まで歩いたら半日くらいかかるそうですが、飛行船なら1時間足らずで着くと聞いています。」
「そっか、確かに……。せっかく徒歩で王国一周しようと思ったけど仕方ないか。」
プリネの提案を聞いたエステルは少しだけ残念そうな表情をした。
「だったら、少し待ちなさい。」
エステル達の様子を見て、キリカは通信器でどこかにかけて話始めた。
「こちら遊撃士協会……。こんにちは。いつもお世話になってるわね。……ええ……お願いするわ。王都行きを7枚……。ええ……請求はいつものように。それではよろしく頼むわね。」
「???どうしたの、キリカさん?」
「ひょっとして発着場の受付ですか?」
キリカの行動にエステルは首を傾げ、ヨシュアは会話相手を確認した。
「ええ、王都行きの定期船のチケットを確保したわ。代金はツァイス支部が持つから受付で搭乗手続きだけすればいいわ。それと、これを持っていきなさい。」
ヨシュアの疑問に頷いたキリカは正遊撃士資格の推薦状をエステルとヨシュアに渡した。
「えええ〜っ!?」
「ず、ずいぶんと用意がいいんですね……」
推薦状を渡されたエステルとヨシュアは驚いた。
「定期船のチケットは博士の依頼に関する必要経費。推薦状は、博士救出という大仕事を達成したことへの評価。報酬といっしょに、胸を張って受け取りなさい。」
「あ……うん!ありがとう、キリカさん!」
「本当に……何から何まですみません。」
「短い間でしたが、お世話になりました。」
「うむ、世話になった。この場にいないエヴリーヌもお主に感謝しているだろう。」
「フフ、前にも言ったけどそれが私たち受付の仕事だから。さて……。王都行きの船は11時出発よ。早めに発着場に行って搭乗手続きをした方がいいわね。女神達の加護を。みんな、気を付けて行きなさい。」
「はい!」
「お世話になりました。」
そしてエステル達はエヴリーヌ達と合流して、ツァイスの空港に向かった…………
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