第79話
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ていたがどのくらいのスペックかね?」
博士はジョゼット達の正体を知った後、研究者らしい質問をした。
「あ、ああ、最高時速は2300セルジュで……。って、どうしてそんな事を答えなくちゃならないんだ!」
博士の質問に律儀に答えようとしたキールだったが、途中で話すのをやめた。
「なんじゃ、ケチじゃのー」
「お、おじいちゃん。そんなこと聞いてる場合じゃないと思うんだけど……」
「ちょ、ちょっと待ちやがれ!そもそも遊撃士がなんでこんな所にいやがる?もしかして、さっきから鳴っているこのサイレンは……」
「………………………………」
「………………………………」
「……………………ふむ……」
「…………あう………………」
「……さてと、邪魔したな。」
「………ええ、さっさと行きますわよ。」
ドルンの言葉に今の状況に気付いたエステル達は少しの間黙った後、その場を後にした。
「ああっ、ごまかしたぁ!」
「侵入者ってのはお前らかよ!」
「こら〜!俺たちもついでに解放しやがれ〜!」
ジョゼット達は去って行くエステル達に牢屋から解放するよう喚いたが、エステル達は無視して地上に上がって行った。
〜レイストン要塞・司令部・1階〜
「はあ……。ビックリしちゃった。そういえば、あいつらって黒装束の連中と関係があったよね。なのに、リシャール大佐に逮捕されたってことは……」
「大佐の手柄になるように利用されたかもしれないね。ひょっとしたらルーアンのダルモア市長も……」
「ケッ、だからといって同情する必要はねえだろうが。余計な時間を食っちまった。他の脱出ルートを見つけるぞ。」
エステル達が司令部から出ようとした時、外から兵士の声が聞こえて来た。
「おい、見つけたか!?」
「いや、兵舎の方は一通り調べ終えたぞ!」
「監視塔も異常なしだ!」
「……となると、残るはこの司令部だけのようだ。少佐に報告するついでにしらみ潰しに捜すとするか。」
「まずっ!こっちに来るみたい!」
「クソッ……このままじゃ袋小路だぜ。」
「どうしますの?応戦するのなら、いつでもいいですわよ。」
「………………………………」
外から聞こえて来た声にエステルやアガットは焦り、フィニリィはいつでも兵士達と応戦できるよう槍を虚空から出した。ヨシュアはどうするべきか考え込んだ。その時、司令部の奥から声がした。
「来い!こっちだ!」
「今、なんか聞こえた?」
「う、うん……こっち来てって言ってたような。」
エステルやヨシュアは自分達を呼ぶ声に首を傾げた。そ
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