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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第78話
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!」

「………………………………」

アガットの言葉にエステルやティータは力強く頷き、フィニリィは勝ち誇った笑みで胸をはっていたがヨシュアは飛行艇が飛び立っていった方向をずっと見つめていた。

「ヨシュア?ちょっと、聞いてるの?」

「あ……エステル?」

ヨシュアの様子に首を傾げたエステルは声をかけ、エステルの声でヨシュアは我に返った。

「だ、大丈夫?ヨシュアお兄ちゃん……」

「おいおい、勘弁しろよ。クールなお前らしくもねえ。」

「ちょっと、何を放心しているんですの?ここは敵地という事がわかっているのですか?」

いつもと違う様子のヨシュアにティータは心配し、アガットは首を傾げ、フィニリィは痛烈な言葉で注意をした。

「す、すみません。少しボーッとしてて……」

「ヨシュア……どこか調子でも悪いの?」

「大丈夫、問題ないよ。入口を守っている見張りを倒すんですよね?」

心配するようなエステルの言葉にヨシュアは首を横に振って答えた後、アガットに確認した。

「ああ……とっとと始めるぞ。」

そしてエステル達は黒装束の男達――リシャールの部下である情報部の兵達や魔獣が守っている入口に向かって行った。


「はあ、せっかく王都で大きな作戦があるのに……。こんなところで爺さんの見張りなんてな。」

「ぼやくな、ぼやくな。王国のため、そして理想のため大佐の手足となって働くこと……。それが情報部の隠密隊員、『特務兵』の使命なんだからな。」

入口を守っている黒装束の男達――特務兵の一人が博士の見張りをしている事に溜息をついている所をもう一人の特務兵が慰めていた。

「フン。てめえらそんな大層な肩書だったのかよ。」

そこに聞き覚えのある声が聞こえたため、特務兵達は声がした方向を振り向いた。

「なに……?」

振り向くとそこには武器を構えたエステル達がいた。

「ば、馬鹿な……!」

「アガット・クロスナー!?」

目の前にいる人物に特務兵達は信じられない表情をした。

「遅ええっ!」

そして驚いている特務兵達の隙を狙って、アガット達は先制攻撃を仕掛けた!



「か、覚悟して下さい!ええいっ!」

「「ぐわっ!?前が……!」」

「「ギャン!?」」

ティータの導力砲で煙幕弾を放つクラフト――スモークカノンによって特務兵や特務兵達が調教した狼の魔獣は視界が真っ暗になり、うろたえた所を

「行きますわよ!雷よ、走れッ!…………ハァッ!」

「「「「ギャァァァッ!?」」」」

フィニリィは槍の切っ先に溜めた雷を震う魔術――大放電を特務兵達に放った!フィニリィの魔術によっ
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