第75話
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たいな子と契約すればいいってわかるけど、神聖属性はどんな子と契約すればいいの?」
「む、神聖属性か…………………神聖属性は恐らく天使とでも契約すれば使えるとは思うが………」
期待した表情をしているエステルにリフィアは難しい表情をしながら答えた。
「天使!?そんなのもいるんだ!」
「ふええ〜!?異世界には天使さんまでいるんですね!」
「ママ!ミント、天使さんともお話したい!絶対友達になってね!」
天使の存在を知ったエステルやティータ、ミントは驚いた。
「「………………」」
「2人ともそんなに難しい表情をして、どうしたんだい?」
一方ヨシュアはリフィアやエヴリーヌが難しい表情をしているのに気付き、尋ねた。
「ん?ああ……今から言う事はエステル達には決して言うでないぞ?」
「?うん。」
念を押すようなリフィアの言葉にヨシュアは戸惑いながら頷いた。
「天使達のような光側の者達にとって余達闇側の者達――”闇夜の眷属”は決して相容れない存在なのだ。また、その逆もしかりだ。余は気にしないがたいがいの眷属達は天使を嫌っている。もちろんメンフィルは光と闇の共存を謳っているが、それでもメンフィル建国以来、天使がメンフィルの客として訪れた事はない。」
「そんなに根深い問題なんだ……もしかして、エヴリーヌも天使を嫌っているのかい?」
「…………正直、あんまり好きじゃない。でも昔と比べれば少しはマシになったよ?昔は目にしただけで殺してやりたいぐらい、嫌いだったもん。」
「フム……種族の違いによって争いが起きる点は共和国と変わらないな。共和国は昔から移民を受け入れている分、争いが絶えないからな。」
エヴリーヌの言葉にジンは重々しく頷いた。
「そうなんだ………じゃあ、リフィア達と仲良くしているエステルに天使が契約してくれるなんて事は……」
「恐らくないな。よほり変わり種の天使だったら契約してくれるかもしれんが、そもそも天使がメンフィルを訪れる事など今までなかったのだから、ほぼないと思っていいだろう。」
「そっか………でもなんとなくなんだけど、あの様子のエステルだったら天使と出会った時、契約を頼んで天使が嫌がっても『そんなのお互いの事を知らないからそうなのよ!』って言って、何度でも契約を迫って最後には天使も諦めて契約しそうだけどね。」
「……確かにな。」
「あー、なんとなくそんな光景が思い浮かぶよ。」
ヨシュアの言葉にリフィアは口元に笑みを浮かべ、エヴリーヌは天使に契約を迫るエステルの光景が思い浮かんだ。
「ハハ……さて、おしゃべりはここまでにして先に進むぞ。」
カシウスからエステルの事を聞
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