第66話
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は武術大会のリベンジをさせてもらおう。」
「リベールにまた来て、俺達とバカをやって楽しむ日が来ることを待っているぜ!」
「フフ、貴方のこれからの人生に空の女神の加護を。」
「またいつか私達にオリビエのピアノやリュートを聞かせてね。」
「フン、その軽薄さで男がいる女に近づいて修羅場に発展して、刃傷沙汰に発展しないようにせいぜい気を付ける事だな。」
「フフッ、いつか”互いの本当の立場”で相見える時が来る事を楽しみにしているよ。……最も、その日は近いような気はするがね。」
エステル達がオリビエに別れの言葉を告げて次々とアルセイユに乗り込んで行く中、レイスは最後に意味ありげな笑みを浮かべてオリビエに別れの言葉を告げてアルセイユに乗り込んだ。
〜アルセイユ・ブリッジ〜
「あ……」
「お、おじいちゃん!?」
アルセイユに乗り込むと、ユリア大尉を含めた王室親衛隊員に加えてラッセル博士もいた。
「久しぶりじゃの。ティータや。元気にしておったか?」
「えへへ……うんっ!」
「ま、色々あって数日前から乗り込んでおったんじゃ。それよりも……エステル、ヨシュア。2人とも本当によく無事で戻ってきたのう。」
アガットの疑問に答えた博士はエステルとヨシュアに笑顔を向けた。
「あはは……うん、何とか。」
「……心配をかけて申しわけありませんでした。」
ラッセル博士の言葉にエステルは苦笑しながら頷き、ヨシュアは軽く頭を下げた。
「なに、戻ってきたのならそれで万事オッケーじゃよ。しかし、”四輪の塔”に異変が生じたとはのう……。こりゃわしも、気合いを入れて調査する必要がありそうじゃな。」
「うん、頼むわね。ところで……どの塔から行けばいいのかな?」
「そうだね……距離的なことを考えたら”琥珀”か”紅蓮”が近いけど……」
エステルの疑問を聞き、今後の方針をどうするかヨシュアは考え込んだ。
「”アルセイユ”の速さならどの塔でもあまり変わらないさ。敵の情報が分かっている所を優先した方がいいかもしれない。」
「敵の情報?」
そしてユリア大尉の提案を聞いたエステルは首を傾げた。
「先ほど、”翡翠の塔”に向かった斥候部隊から続報が入ってきた。現れたのは、仮面を付けた白装束の怪しい男だったそうだ。」
「あの怪盗男!」
「斥候部隊とはいえ、たった1人で撃破するなんて……」
「ヘッ、ただの変な野郎じゃなかったみてぇだな。」
「ああ……相手が盗人だからといって油断せず、気を引き締めて挑む必要があるね。」
「”怪盗紳士”ブルブラン……。分身や影縫いを
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