第65話
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「各塔の屋上の装置が、間違いなく、関係している、でしょうね。」
「チッ……嫌な予感が当たりよったか。」
ユリア大尉の報告を聞いたエステルは目を見開いて驚き、レイスとイオンは真剣な表情で呟き、アリエッタは気を引き締めた表情になり、そしてケビンは舌打ちをした後真剣な表情で呟いた。
「なお、哨戒中の警備艇が調査のため接近したそうですが……すぐに機能停止に陥り、離脱を余儀なくされたのことです。」
「『導力停止現象』か……」
「地上からの斥候部隊は?」
「すでに派遣されたそうですが……」
カシウスの疑問にユリア大尉が答えようとしたその時
「も、申し上げます!」
一人の王国軍士官が慌てた様子で謁見の間に入って来て、報告をした。
「各地の塔に向かった斥候部隊が撃破されてしまったそうです!し、信じ難いことですが、どの部隊もたった1人によって蹴散らされてしまったとか……」
「なに……!?」
「そ、それって……!」
「ああ……”執行者”だろうね。父さん……彼らは一般兵の手に余る。ここは僕に行かせてほしい。」
士官からもたらされた報告を聞いたユリア大尉が驚いている中、部隊をたった一人で撃退した相手が”執行者”である事を察したエステルの言葉に頷いたヨシュアはカシウスに提案した。
「ふむ……」
「ちょっとヨシュア……なに1人で行こうとしてるのよ。昨日の約束をもう忘れたの?」
「エステル、でも……」
「”結社”が動き始めた以上、遊撃士としても放っておけない。絶対に付いて行くからね。」
「エステル……」
エステルの答えを聞いたヨシュアはエステルを見つめ
「エステルだけじゃないわ。あたしも付き合わせてもらうわよ。個人的な因縁もあるしね。」
「ああ、俺も同じくだ。」
「俺は遊撃士として……そしてヨシュアの家族として、当然ついて行くぜ。」
「シェラさん、ジンさん……ルーク兄さん……」
「当然俺も付き合うぜ。今までリベールに世話になったんだから、少しくらいは恩返しをしないとな。」
「ええ、リベールは私とフレンにとっても第二の故郷ですもの。”結社”にこれ以上好き勝手をさせる訳にはいかないわ。」
「フッ、俺はエステル達との合流が遅れたからな。その分を取り返す為にも当然俺も同行するぞ。」
「フレンさん……アーシアさん……バダックさん……」
「勿論私も一緒だよ、ヨシュア。」
「フン、”執行者”達は”強者”との戦いを望むバルバトスにとっても格好の相手だ。それを考えると奴も現れる可能性が高いからな。そこの能天気娘から受けた”借り”を返し、奴を滅したい僕にとっては一
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