第65話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ンにルークは呆れた表情で指摘し、モルガン将軍とアリシア女王は微笑ましそうに見守っていた。
(フッ、今も幸せに過ごしているか?メリル……)
(アスベル……シェリア……)
(親の意志は子へと受け継がれていく……エステルと彼女の父親を見ているとスタンとカイルを思い出しますね、坊ちゃん……)
(………フン、あの二人と違って父親の方は能天気ではないようだがな。)
カシウスとヨシュアの様子を見守っていたバダックは最後まで敵対関係であった大切な娘を思い出し、ソフィは兵器でありながらも自分を”本当の家族”として迎えて接したかつての友であり、仲間でもあった夫婦を想い出して懐かしそうな表情をし、シャルティエの言葉に対しリオンは鼻を鳴らして小声で答え
(フフ………私が知らない内にたくさんの『絆』ができたのね………こんなにも多くの人達に心配され、そして暖かい家族に囲まれているヨシュアは幸せ者ね……もう、”私”という存在は必要ないのかもしれないわね………)
(本当ならすぐにでもヨシュアを抱きしめたいでしょうに、僕達の事情に巻き込んだ事で正体を隠して他人のフリをさせてしまい、本当に申し訳ありません、カリン………)
(………イオン様……)
ステラは寂しげな笑みを浮かべてヨシュアを見つめ、ステラの様子に気づいて複雑そうな表情をしているイオンをアリエッタは心配そうな表情で見つめていた。
「失礼します!」
するとその時、ユリア大尉が大慌ての様子で謁見の間に入って来た。
「王都を除いた5大都市の近郊に正体不明の魔獣の群れが現れました!報告から判断するにどうやら人形兵器と思われます!」
「あ、あんですって〜!?」
「動き出したか……」
ユリア大尉の報告を聞いたエステルは驚き、ヨシュアは気を引き締めた表情で呟いた。
「そうか……」
「急いでハーケン門に戻る必要がありそうだな……」
(……そろそろ動く頃だと思っていたわ。ママの為の”保険”をかけておいて正解だったわね……うふふ、レンの”家族”を狙った人達はレンの”家族”を狙った事がどれだけ愚かな事か、”命と引き換えに”思い知る事になるでしょうね。)
ユリア大尉の報告にカシウスは重々しく頷き、モルガン将軍は考え込み、レンは口の端を僅かにつりあげて黙り込んでいた。
「そ、それと……」
「なんだ、まだあるのか?」
「詳細は不明なのですが……”四輪の塔”に異変が起きました。得体の知れぬ『闇』に屋上部分が包まれたそうです。」
「!!!」
「恐らく”四輪の塔”を用いるのが第3段階なのだろうね。」
「やはり”四輪の塔”が関係していましたか………」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ