第64話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「フッ、不幸中の幸いだったな。」
「シェラさん、アガットさん、バダックさん……」
「2人とも……よく無事に戻ってきたな。」
「フッ、これも女神のお導きというものだろうね。」
仲間達がそれぞれ二人の帰還に喜んでいる中ジンとオリビエも明るい表情で二人を見つめていた。
「うふふ、誘拐されてもすぐに脱出した上ヨシュアまで見つけて連れ戻してくるなんてさすがエステルね♪相変わらずレンの予想斜めな上な事をしてくれるわね♪」
「ちなみに俺達がお前の事を心配しながら仕事をしている中レンだけはエステルの事を全然心配していない所か、『そんなに心配しなくてもエステルの事だから、その内帰ってくるわよ』って言って普通に仕事をしていたんだぜ?」
「は、薄情な妹ね〜……家族が誘拐されたんだから、心配するのが普通でしょう?」
ルークの話を聞いたエステルは小悪魔な笑みを浮かべているレンをジト目で見つめて指摘し
「や〜ね♪ジッとしていられない性格のエステルが大人しく捕まったままだなんて、そんな殊勝な様子が全然想像できないもの♪その証拠にたった1日で脱出してきたじゃない♪」
「ひ、他人事だと思って……」
「まあまあ。裏を返せばレンは貴女なら必ず無事に戻ってくると信じていた証拠よ?」
「フフ、それに”家族”を大切にしている彼女の事だから、決して誰にも悟られないように君の事を凄く心配していたんだと思うよ?」
「やれやれ、リオン並みに素直じゃないお嬢ちゃんだぜ。」
「何故そこで僕が出てくる……!」
ジト目でレンを睨むエステルをなだめるアーシアとレイスの言葉に続くように苦笑しながら呟いたフレンをリオンは睨んだ。
「貴方は……ジューダスさん……!?もしかして貴方もエステル達に協力してくれていたのですか?以前僕が依頼した時は断りましたけど……何か心境の変化があったのですか?」
リオンに気づいたヨシュアは驚いた表情でリオンを見つめて訊ねた。
「フン、非常に遺憾だがそこの能天気娘には借りを作ってしまったからな。その借りを返す為にあくまで手を貸してやっているだけだ。―――それとジューダスは過去の僕の名前で、今の僕の名前はリオン・マグナスだ。」
「そうだったんですか……改めてよろしくお願いします、リオンさん。それとソフィも僕の依頼を受けてエステル達に協力してくれてありがとう。」
「お礼を言いたいのは私の方だよ。ヨシュアの依頼のお陰でエステル達とも”友達”になれたから……ヨシュアを連れ戻すことができてよかったね、エステル。」
「えへへ……ありがと、ソフィ!」
ソフィに微笑まれたエステルは恥ずかしそうな表情で笑った後笑顔で答えた。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ