外伝〜夕陽の約束〜
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かったのは……僕があまりにも不甲斐なかったから情けをかけたんじゃないかと思う。」
「………………………………」
ヨシュアの説明をエステルは黙って聞いていた。
「他の執行者についても同じ……。単純な戦闘力でいったら僕を上回っている達人ばかりだ。正直、苦しい戦いになるだろう。」
「うん……」
「でも……約束するよ。もう2度と……現実から逃げたりしないって。君と一緒に……最後まで歩いていくって。」
「ヨシュア……。うん……あたしも誓うわ!」
ヨシュアに笑顔を向けられたエステルは頷いた後、太陽のような輝く笑顔をヨシュアに見せた。
「あ……そう言えばヨシュア、帰ったらまずはステラさんにずっと心配をかけ続けた事を謝りなさいよ!ステラさんもレーヴェ同様ヨシュアの事もすっごく心配していたようだし。」
その時ふとステラの事を思い出したエステルはヨシュアにステラにも謝罪する事を促したが
「え…………エステル、一体誰の事を言っているんだい?」
「へ……誰って……ヨシュアやレーヴェ、後はカリンさんの幼馴染のステラ・プレイスさんに決まっているじゃない。」
ヨシュアの口から出た予想外の答えを聞くと呆け、そしてステラの事を答えた。
「…………僕と姉さんにとっての幼馴染はレーヴェだけだし、”ハーメル”で過ごしていた頃の僕達の知り合いの中にそんな名前の人は存在していない。」
「ちょ、ちょっと待って!ステラさんは幼馴染のレーヴェを探す為にリベールに来たのよ!?しかもステラさん、ヨシュア達の事も詳しく知っていた上、『ハーメルの惨劇』の事も知っているような口ぶりだったわよ!?」
「……僕達の事まで……?―――エステル、そのステラという人から僕達の事情についてどんな事を教えてもらったんだい?」
謎の人物がレーヴェの幼馴染を名乗っている事や自分達の事情を詳しく知っている事を怪しく思ったヨシュアは真剣な表情でエステルに訊ねた。
「えっと……ヨシュアにカリンさんって言うお姉さんがいた事や、そのカリンさんが”ある事件”―――『ハーメルの惨劇』で死んだ事、さっきのヨシュアの話にあったカリンさんが死ぬ直前に自分の代わりにヨシュアにそのハーモニカを渡した事、後はレーヴェが昔は遊撃士を目指していた事とかもそうだし、ステラさんのあの口ぶりだと『ハーメルの惨劇』についても詳しく知っていると思うけど………」
「………………………エステル、ちなみにそのステラという人はどんな人なんだい?」
自分とレーヴェ、そして今は亡きカリンしか知らない話までも知る謎の人物に対して警戒の表情で考え込んでいたヨシュアはエステルに訊ねた。
「どんな人って言われても……仮面を
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