第63話
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て慌てた。
「ああ、追っ手だ。何とかして撒く必要がありそうだな。」
「ヨシュアって……飛行艇の操作ができたんだ?」
「一通りはね。ただ、この船には武装が積まれていないんだ。あまりいい状況じゃない。」
「そっか……。って、なんでわざわざ武装がない船にしたの?」
ヨシュアの話を聞いて頷いたエステルはある事が気になって尋ねた。
「……この船だけ整備中でセキュリティが甘かったんだ。緊急の事態だったから選んでいる余裕がなくてね。」
「緊急の事態って……。あの……ひょっとして……あたしが”グロリアス”に捕まっちゃったこと……?」
「………………………………。お喋りは終わりだ。揺れるから気を付けて。」
自分が”結社”に捕われた事が原因である事を察して気まずそうな表情で尋ねるエステルに答えず、ヨシュアは警告した。すると銃撃の音がした後、飛行艇が揺れた!
「わわわっ……」
3機の飛行艇はエステルとヨシュアが乗っている飛行艇を執拗に追い、攻撃していた。
「くっ……まずいな。」
「追撃してきているヤツ、なかなか上手いわね……」
「”結社”の強化プログラムで操縦技術を修得したんだろう。応用は利かないけれど一方的な展開になると手強い。」
「そっか……。でも、応用が利かないってことは何かアクシデントが起これば―――」
ヨシュアの説明を聞いて溜息を吐いたエステルが呟いたその時、外で何かが命中したような爆音がした!
「あ、当たった!?」
「いや……この船じゃない!」
慌てて言ったエステルの言葉に予想外の出来事にヨシュアは驚いた表情で否定した。
そしてエステル外を覗くとがエステル達を追っていた3機の飛行艇の内の1機を撃墜した飛行艇――”山猫号”がエステル達の乗っている飛行艇の隣に飛んで来た!
「あ、あれって!?」
「”山猫号”……どうして?」
「……ヨシュア!そこにいるのはヨシュアだよね!?」
山猫号の登場にエステルとヨシュアが驚いたその時、スピーカーからジョゼットの声が聞こえてきた。
(この声……)
ジョゼットの声を聞いたエステルは不機嫌そうな表情になった。
「ああ……ここにいる!どうして君たちがこんな所にいるんだ!?とっくにリベールを発ったと思ったのに……!」
一方エステルの様子に気づいていないヨシュアは信じられない様子で尋ねた。
「へへ、あんたが困ってないか兄貴たちが心配しちゃってさ。それであのデカブツの様子を遠くから伺っていたんだ。」
「へへ、よく言うぜ。必死な顔で頼んできたのは誰だったかな〜っと。」
「キ、キール兄!」
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