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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第73話
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――ありがとう、ツーヤ。自殺したはずの姉さんが生きて幸せでいる事を教えてくれて。それを知れただけでも、本当によかったよ…………」

「いえ。それでマキアスさん。申し訳ないのですがこの事実をレーグニッツ知事に話すのは……」

「わかっている。姉さんの事は父さんに黙っておく。」

「え……マキアスはそれでいいの?」

マキアスの言葉を聞いたエリオットは目を丸くして尋ねた。



「ああ。父さんの事を信じていない訳ではないけど、”革新派”が今の話を知ったら姉さんを利用するかもしれないしな。全てを忘れて幸せに生きている姉さんを利用しようとするなんて、間違っている。」

「マキアス…………」

「フム…………ツーヤ、何とかマキアスだけでもフィオーラ殿に会わせる事は無理なのか?そなたにとっては義理の兄夫婦になるのだから、可能だと思うのだが。」

マキアスの決意を知ったリィンは驚き、ラウラは尋ねた。

「そうですね……来月の夏休み期間中にある”特別実習”でミレティア領の中心都市である”ぺステ”も選ばれたそうですから、そちらに向かう班にマキアスさんがいれば会えるかもしれませんね。」

「へ…………」

「ちょ、ちょっと待って!?夏休みにも”特別実習”があるの!?初耳だよ!?」

「しかも今の話を聞く所、マキアスの姉君は異世界に流れ着いたという話……という事は……」

「わたし達、異世界に行けるの?」

ツーヤの答えを聞いたリィンは呆け、エリオットは驚き、考え込みながら呟いたラウラの言葉に続くようにフィーは目を丸くしてツーヤを見つめた。



「ええ。常任理事の一人であるリウイ陛下の提案によって”Z組”の皆さんに異世界を知ってもらうという名目で夏休み期間中に”特別実習”があり、場所は2箇所とも異世界”ディル・リフィーナ”のメンフィル帝国領内の都市です。ちなみに夏休みにある”特別実習”とは別に学院が始まってからも、通常通りエレボニア帝国領内で活動する”特別実習”がありますから、8月は2回”特別実習”があるんですよ。」

「えええええええええええええええええっ!?じゃ、じゃあ僕達、本当に異世界に行けるんだ……!」

「やったね。異世界がどんなとこか、前々から興味あったし。」

「しかも8月は”特別実習”が2回もあるのか。フフ、今から楽しみだな。」

ツーヤの説明を聞いたエリオットは驚き、フィーとラウラは静かな笑みを浮かべ

「お兄様、異世界ってこの世界よりも凄い所なんですか?」

「ど、どうなんだろうな……?」

セレーネに尋ねられたリィンは戸惑い

「……というか”特別実習”が夏休み期間中にあるって、今初めて知ったぞ。教官達はその事、勿論知っている
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