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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第73話
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情で尋ねた。



「勿論あったそうです。ですがエリウッド義兄さんは勿論彼女を庇いましたし、直に彼女と会って彼女の人柄やエリウッド義兄さんと相思相愛である事を知ったシルヴァン陛下やリウイ陛下、そしてサフィナ義母さんがフィオーラ義姉さんがエリウッド義兄さんの妻になる事を認めましたから、結婚できたと聞いています。勿論、エリウッド義兄さんに妾などはいなく、妻は正妻であるフィオーラ義姉さん唯一人です。」

「まあ……!死んだはずのお姉様がお幸せになれてよかったですね、マキアスさん……!」

「あ、ああ……だけど投身自殺をした姉さんがどうやって異世界に……というか本当に本物の姉さんなのか?」

ツーヤの話を聞いて嬉しそうな表情をしているセレーネに言われたマキアスは戸惑いの表情でツーヤに尋ねた。



「本物かどうかは知りませんが……彼女が持っていた財布にはミラ札や硬貨が入っていたそうですから、少なくてもゼムリア大陸出身の方なのは確かです。」

「それだけでは亡くなったマキアスの姉君とは断定できんな……」

「せめて身分を証明できるものかマキアスのお姉さんしか持っていない物でもあればわかるんだけどな……マキアス、フィオーラさんは何か持っていなかったのか?例えばその婚約している貴族の男性からもらったアクセサリーとか。」

ツーヤの説明を聞いてラウラと共に考え込んでいたリィンはマキアスに尋ねたが

「確かに持っていたが……投身自殺をした事がわかった後に姉さんの机を調べたら”彼”から貰ったアクセサリーの類が全て残っていて、遺書には”彼”に返しておいてくれと書いてあったよ。」

マキアスは首を横に振って疲れた表情で溜息を吐いた。



「バリアハートで助けてくれた竜騎士軍団の団長って、皇族だから、その息子も皇族って事だよね?皇族の力でその人の事を調べなかったの?」

「どうでしょう?今、サフィナ義母さんに聞いてみますね。この通信器ならサフィナ義母さんがゼムリア大陸にいれば、繋がると思いますし。」

フィーに尋ねられたツーヤは首を傾げた後、”古代遺物(アーティファクト)”を元に作られた小型通信器を取り出した。

「それは一体……」

「もしかしてメンフィル帝国にしか存在しない技術とかで作られた通信器?」

見覚えのない通信器を見たリィンは不思議そうな表情をし、エリオットは尋ねた。



「ええ、そんな所です。」

エリオットの問いかけに苦笑しながら答えたツーヤは通信を始めた。

「………………あ、義母さんですか?ツーヤです。すみません、忙しい所を…………実はフィオーラ義姉さんに関して聞きたい事がありまして………………………………………………え?ほ、本当ですか、それ
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