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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第72話
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うになっていた。
……幾つかの偶然の結果、わたしは10歳で実戦を経験して……渋る団長をみんなが説得するかたちで、わたしは”西風の旅団”の一員となった。それから数年が過ぎて……わたしは”西風の
妖精
(
シルフィード
)
”なんて呼ばれるようになっていた。
団のみんなと一緒に大陸のあちこちを回って……辛いことや、危ないこともあったけど生き延びてみんなと一緒にいた。2年前―――団長がいなくなるまでは。
”リベールの異変”……その”異変”を起こしたある裏組織―――”身喰らう
蛇
(
ウロボロス
)
”に今までの依頼人から貰った報酬とは比べ物にならない高額の報酬で雇われ……リベールの都市の一つ―――”ロレント市”にわたしたちのように雇われた宿敵の猟兵団―――”赤い星座”や”身喰らう蛇”に所属している猟兵達と共に滅ぼす作戦だった。
団長の命令でわたしを含めた4分の1の数の団員達は待機する事になって……―――そして連絡役から帰ってきた報告は団長を含めた団員全員が”全滅”。
ロレント市に攻め込もうとした団長を含めた団員達、そして”赤い星座”や”身喰らう蛇”の猟兵達もみんな、当時リベールと何らかの約定を結んでいてロレントの防衛についていた”英雄王”達が率いるメンフィル帝国の軍団によって”虐殺”と言ってもおかしくないくらい、圧倒的な戦力で全員殺され……団長自身も”空の覇者”の異名を持つメンフィル帝国軍の大将軍―――ファーミシルスとの一騎打ちで討たれた。
そして……団長がいなくなった後。残されたみんなはどこかに居なくなってしまった。ただ―――わたしだけを残して。」
「……………………」
「…………そんなことが……」
フィーの説明を聞き終えたラウラは黙り込み、マキアスは重々しい様子を纏い
「……確かプリネやツーヤもその戦いに加わって、団長達と戦ったって話は聞いている。」
「なっ!?あの二人が……!?」
「それは…………」
フィーの話を聞いたマキアスは驚き、ラウラは複雑そうな表情でフィーを見つめたが
「……あの二人やメンフィルの事は仇だなんて思っていない。メンフィル帝国はロレントを守る為に戦ったんだろうし、非があるのは何の罪もない市民達が住んでいるロレントを滅ぼそうとした”身喰らう蛇”に雇われたわたし達の方。」
「…………………」
フィーの答えを聞き、重々しい様子を纏って黙り込んだ。
「それじゃあ、みんなが消えた後、フィーは士官学院に……?」
「……ん。途方にくれてたわたしの前にサラが現れた。二大猟兵団の動向を追っていてちょうど行きあわせたみたいで。事情を話したら強引にあの学院に連れて行かれた。それで学院長に紹介さ
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