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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第72話
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「でも、どうして?わたしの過去を知りたいのはなぜ?それを知ることがラウラにとって何の意味があるの?」
「フフ……決まっているだろう。私がそなたを”好き”だからだ。」
真剣な表情のフィーの問いかけに対し、ラウラは静かな笑みを浮かべて答え
「な、なにを……」
(あら♪予想外の人物から、あんな言葉が出てくるなんてね♪)
(ふふふ、早とちりはよくないと思いますよ?)
ラウラの答えを聞いたフィーは戸惑い、からかいの表情をしているベルフェゴールにリザイラは静かな笑みを浮かべて指摘した。
「以前、リィンに絡んでしまった時もそうだったが……どうも私は、見込んだ相手や気に入ってしまった相手のことは理解できないと気がすまないらしい。そなたの過去―――そなたが”そう在る”経緯の一端を知りたい。だからこれは、ただのわがままだ。それ以上でも、それ以下でもない。」
「……………………」
ラウラの説明を聞いたフィーは何も答えず黙り込み
(な、なんというか……)
(………さすがラウラと言わざるを得ないな……)
マキアスとリィンは苦笑しながら見守っていた。
「やっぱりラウラは凄いな。―――いいよ、教えても。でも、報酬は自分の手で掴み取るのが猟兵の流儀……それでいい?」
疲れた表情で答えたフィーは真剣な表情で双銃剣を構えてラウラを見つめ
「フフ、よかろう……だが、”報酬”のつもりはない。勝利の
勲
(
いさおし
)
とさせてもらおう。」
対するラウラも大剣を構えて不敵な笑みを浮かべた。
「……上等。」
ラウラの答えに満足したフィーは不敵な笑みを浮かべて闘志を高め
(ハア。戦闘馬鹿同士なんだから、気が合わないわけないじゃない。)
(フフ、とんだ茶番でしたね。)
その様子を見守っていたベルフェゴールは呆れ、リザイラは静かな笑み浮かべ
「き、君達、もう十分気が合ってるだろうが!?」
「はは……」
マキアスは呆れた様子で指摘し、リィンは苦笑した後ちょうど二人の真ん中になる位置から距離を取った場所に向かった。
「―――立ち合いは引き受けた。危険だと判断したら止めるから全力でやり合うといい。」
「ああ……!」
「感謝。」
リィンの言葉に二人は頷き、そして!
「はああああっ……!」
「……ふぅぅぅっ…………」
互いに闘気を練って闘気を全身に纏い
「―――始め!」
リィンの合図を元に戦闘を開始した!
二人の戦いは一進一退の戦いで、互いの奥義がぶつかり合ったその時、リィンの戦闘終了の合図が入り、戦闘を終えた二人は互いに地面に倒れ
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