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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第70話
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夏至祭で開かれるコンサートに出演することになっていてね。放課後に仕上げを行っていたところだったの。」

「なるほど……ここなら確かにうってつけだろうな。」

「うんうん……みんなすっごく良かったよ!前よりも格段に上達してる。……いっぱい練習したんだね。」

学生達の演奏を思い出したエリオットは嬉しそうな表情をした後、羨ましそうな様子で学生達を見回した。



「そ、そうかな〜?」

「まあ、毎日練習漬けだしなぁ。」

「ふふ、ちょっとは上手くなってないとバチが当たるわよ。……でも、エリオット君にも音楽院に来て欲しかったな。」

「それって……」

女学生が呟いた言葉を聞いたリィンは目を丸くして学生達を見回した。



「ああ、もちろん君達のことを悪く言っているわけじゃないさ。その、士官学院でもバイオリンは弾いているのかい?」

「うん、部活でね。一応吹奏楽部に入ったから。」

「そっか……よかった。」

「エリオットは本当に上手だったもんね〜。いつか機会があったらまたセッションしたいな〜。」

「あはは、そうだね。」

学生の一人が呟いた言葉を聞いたエリオットはその光景を思い浮かべて笑顔になった。



「っと、つい話し込んじゃったな。そろそろ音楽院に戻って練習の続きをしないと。」

「ふむ、さすがに熱心だな。」

「ふふ、よかったら夏至祭はみんなで聞きに来てね。士官学院のみなさんも、お待ちしているから。」

「ああ、楽しみにしておくよ。」

「それじゃあエリオット、また会おうな〜。」

「うん、それじゃあまた。」

そして学生達はその場から去って行った。



「エリオット……」

「その……ひょっとして。」

去って行く学生達の様子を見つめて何かを察したリィンとマキアスは尋ねかけたが

「あはは……違うってば。ホテルに報告に行ったら、今日はそろそろ帰ろっか?姉さんが夕食の準備をしてくれてるはずだしね。」

エリオットは首を横に振って否定した。

「……そだね。」

「それでは、行くとするか。」

その後ホテルに報告しに公園を出ようとしたリィン達だったが、突如目の前が閃光に包まれた。



「……っ!」

「これは……!」

「閃光弾……!?」

閃光に驚いたリィンやラウラ、フィーは咄嗟に片手で目を守り

「ま、まぶしっ!?」

「な、なななななな、こんな街中で一体何が……!?」

「………………」

エリオットとマキアスは閃光の光によって咄嗟に目を閉じ、ツーヤは片手で目を守りながら周囲の警戒をしていた。



そして光が
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