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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第69話
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表情で女性を見つめ

「そりゃあ、世の女性の心を虜にしている凛々しい異世界の女性騎士の話くらい、私でも知っているわよ。」

「うっ…………」

女性の話からある事を思い出したツーヤは表情を引き攣らせた。



「―――ヴィータ・クロチルダ。オペラ歌手をやっているわ。よかったらご贔屓にね。」

女性―――クロチルダは自己紹介をした後リィン達に微笑んだ。

「ど、どうも……よろしくお願いします。」

(よく見ると相当綺麗な人かも……)

クロチルダに微笑まれたリィンは戸惑い、フィーはクロチルダの整った容姿を見つめ

(うふふ、隠しているようだけど、私にはわかるわ♪あの女、唯のオペラ歌手じゃないわね♪絶対腹に何か抱えているわ♪)

(ふふふ、同類だからわかるのですか?)

(失礼しちゃうわね!私は腹黒くないわよ!)

ベルフェゴールとリザイラはそれぞれ念話でクロチルダの事について話し合っていた。



「ところで、あなたたちの制服……どこかの学校の生徒さんね?もしかして、私のサイン目当てでわざわざ来てくれたのかしら?」

「は、はい、それはもうっ!!」

「それ以外に用事などあり得るわけがありません!」

クロチルダに尋ねられたエリオットは嬉しそうな表情で、マキアスは真剣な表情で断言し

「いやいや、違うだろ!?コホン、え、えっと……俺達はトリスタにあるトールズ士官学院の者です。今日はその、実習でこちらに来ていまして。」

二人の断言を呆れた様子で否定したリィンは気を取り直して説明した。



「ふふっ、それは残念。あ、でも士官学院っていうことは、もしかして……例の地下道の魔獣の件を手伝ってくれるのかしら?」

「そだね。ま、仕事はこれからだけど。」

「ぼ、僕達に任せてください!」

「きっとやり遂げてみせますから!」

クロチルダの疑問に冷静な様子で答えたフィーとは逆にマキアスとエリオットは興奮した様子で答えた。



「うん、助かるわ。私も話を聞いて不安だったから。それにしても、実習か……今時の学校では面白いことをやっているみたいね。」

「はは………さすがにウチくらいだと思いますが。」

「いけない、次のリハーサルが押しているんだったわ。悪いけれどこれで失礼するわね。」

「いや、こちらこそ呼び止めてしまいました。」

「ふふ、いい息抜きになったわ。大変だと思うけど……実習、頑張ってね。―――ああ、そうだ”蒼黒の薔薇”さん。」

「……あたしに何か?」

クロチルダに名指しされたツーヤは不思議そうな表情でクロチルダを見つめ

「―――時間ができたら是非会いに来てって、”レオン
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