第72話
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〜ツァイス市・中央工房〜
翌日、ツァイスに戻るドロシーを連れてエステル達はツァイス市に戻り、騒ぎが起こっているに気付き駆けつけて事情を聞けば、謎のガスが突如発生しまたラッセル博士の姿が見えないことに気付き、博士の捜索とガスの発生原因を探すためにティータを連れ、またリフィア達には非難した作業員達から詳しい情報収集を頼み、煙が充満している工房の中に入った。
「うわっ……これは確かに煙っぽいわね。……でも、そんなに息苦しくないのはなぜかしら?」
「前があんまり見えないよ……ママ……」
「大丈夫よ、ミント。あたしが絶対守ってあげるから離れないよう、あたしの手を握っていなさい!」
「うん!」
煙によって前が見えにくい事を怖がっていたミントだったが、エステルの言葉を聞いて立ち直り、エステルの手を握った。
「このモヤは……多分、撹乱用の煙だと思う。フロアのどこかに発煙筒が落ちていると思う……」
「へっ?」
「ほえ?」
「ど、どうしてそんなものが……?」
ヨシュアの推理に3人は疑問を持った。
「今は博士の無事を確認しよう。」
「……そうね。博士はやっぱり3階の工房室にいるのかしら?」
「う、うん……たぶんそうだと思うけど……」
エステルに尋ねられたティータは不安そうな表情で頷いた。
「ママ、急ごう!ティータちゃんのお祖父ちゃんが心配だよ!」
「ええ、そうね!」
そして4人は3階の工房室に入ったがそこにはだれもいなく、機械だけが空しく動いていた。
「誰もいない……ていうか、どうして機械だけが動いているわけ?」
「と、とりあえず機械を止めなくっちゃ。」
ティータは急いで機械を止めた。
「ふう……おじいちゃん……どこいっちゃたのかな?」
ヨシュアはあたりを見回しあることに気付いた。
「博士もそうだけど……『黒の導力器』も見当たらない。これはひょっとすると……」
状況を見てヨシュアがある事を言おうとした時、ある人物が部屋に入って来た。
「フン、ここにいやがったか。」
「ア、アガット!?」
「どうしてこんな所に……?」
部屋に入って来た人物――アガットにエステルとヨシュアは驚いた。
「そいつはこっちのセリフだぜ。騒ぎを聞いて来てみりゃまた、お前らに先を越されるとはな。ったく半人前のくせにあちこち首突っ込みすぎなんだよ。」
「こ、こんの〜……あいかわらずハラが立つわねぇ!」
アガットの言葉にエステルは腹が立った。
「あの……お姉ちゃん達の知り合い?」
「アガットさんって言ってね。ギルドの先輩ブレイサーなんだ
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