第72話
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目でプリネを見上げた。
「わかっているわ。2人を追いかけて。ティータちゃんが落ち着いたら、ギルドで待ってて。」
「……はい!」
プリネの答えに頷いたツーヤは急いでミントとティータを追いかけた。
「プリネ、余達も行くぞ!」
「はい!」
「ん。」
「待って。貴女達にはほかにやってもらうべき事があるから。」
リフィアの言葉にプリネとエヴリーヌは頷いたが、キリカの言葉で留まった。
「む?一体、それはなんだ?」
キリカの言葉にリフィアは首を傾げて尋ねた。
「ここからエルモ村まで護衛の依頼が来ているの。それもできれば、今すぐがいいそうよ。今、空いている遊撃士がいないから貴女達にやってほしいの。」
「むう……民の声を無視する訳にはいかぬな……すまぬが、エステル。そう言う訳だから、お主達と共に博士を攫った賊共は追えん。」
「大丈夫よ!本来だったら、あたし達が受ける仕事をリフィア達が代わりにしてくれる事だけでも凄くありがたいのだから!そっちもがんばって!」
「うむ!」
「はい!」
「……はい。これは遊撃士協会が貴女達を信用して、遊撃士の代わりに派遣してあることが書かれてある書状。依頼者に何か言われたらこれを見せて。」
キリカは書状を一枚プリネに渡した。
「ありがとうございます。」
「ったく……。余計な時間を取らせやがって。キリカ!軍への連絡は任せたぞ!」
「ええ、そちらも武運を。」
「どうやら大変なことが起こっているようですね……。くれぐれもお気を付けて。」
キリカとアルバの応援の言葉を背に受けたエステル達はギルドを出て、依頼者の元に行くリフィア達といったん別れて、紅蓮の塔へ急いだ。
〜ラッセル家〜
エステル達が紅蓮の塔へ、リフィア達が依頼者の元へ向かっている一方、ティータを追いかけたミントとツーヤはラッセル家のリビングで涙を流して泣いているティータを見つけた。
「……ううっ………ひっく……みんなひどいよぉ………」
「「ティータちゃん………」」
泣いているティータを見て、ミントやツーヤはかける言葉がなく、その場にずっと立っていた。そしてティータはミントとツーヤに気付いて、泣きはらした顔でミント達に尋ねた。
「ひっく……ミントちゃん達も来るなって言いに来たの……?」
「違うよ!ミントはただ、ティータちゃんが心配になって追い掛けただけだよ!」
「あたしもミントちゃんと同じ理由。友達が泣いているのを知らないフリ、できないもの。」
「ミントちゃん、ツーヤちゃん………」
ミントとツーヤの言葉を聞いたティータは少しの間、2人を
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