第71話
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その後、騒ぎを聞きつけたリフィア達も露天風呂に目を輝かせた後、エステル達といっしょに露天風呂に浸かった。
〜エルモ村・紅葉亭・夜〜
「は〜……なんか思いっきり疲れた……。う〜っ、それもこれも全部、ヨシュアのせいなんだからっ!」
女将から注意された事や女将の「女の肌ってのは見られてキレイになるもんだからね。」という冗談を信じたティータやミント、ツーヤに冗談である事を指摘したエステルは溜息をついて、ヨシュアを睨んだ。
「なんで僕が……。結局、エステルが1人で大騒ぎしてただけじゃないか。脱衣場の張り紙も見てないし、日頃の注意力が足りない証拠だね。」
エステルの八つ当たりにヨシュアは呆れて答えた後、注意が足りない事を指摘した。
「よ、よけーなお世話!ほんとにもう、可愛くないんだからっ!」
「あー、そうですか。いいよ、別に。君に可愛いと思われたって嬉しくともなんともないからね。」
「あ、あんですって〜!?」
「大体、なんだよ。人を見るなり悲鳴を上げて……。そんな反応されるなんて……夢にも思わなかったよ。」
「あ、あれはその……あまりにもタイミングが……。別にヨシュアと一緒がイヤってわけじゃないからね?」
「いいよ、無理しないで。僕はもう上がるからみんなでゆっくり入っていきなよ。」
「無理してるなんて一言も言ってないでしょっ!ヨシュアのバカっ!」
「む……バカはどっちさ。」
「プックククク………」
「「フフ……」」
「「クスクス……」」
「キャハハハ………」
エステルとヨシュアの言い合いにリフィア達は笑いを抑えきれずそれぞれ笑い声をあげた。リフィア達の笑い声が聞こえたエステルとヨシュアは言い合いをやめて、固まった。
「ほ、ほら!リフィア達どころかティータちゃんにも笑われちゃったじゃない!」
「だからなんで僕が……。ご、ごめんね。みっともないところ見せて。」
「あ、ううん。笑ったりしてごめんなさい。ただ……うらやましいなって思って。」
エステルの八つ当たりに呆れたヨシュアはティータに謝罪したが、ティータは逆に笑った事を謝罪した後エステルとヨシュアを眩しいものを見るかのような目で見た。
「う、うらやましい?」
「えっと……どうして?」
ティータの言葉にエステルは驚き、ヨシュアは尋ねた。
「わたし、兄弟がいないからケンカとかしたことがないんです。おじいちゃんは優しいからあんまり叱られたことないし……。お父さんとお母さんはあんまり一緒にいられないから……」
「え……」
「あの、ティータちゃんのお父さんとお母さんって……?」
寂しそうな
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