第70話
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〜って……それにミントちゃんがエステルさんの事、”ママ”って言ってますし。」
「に、似てないのは血がつながっていないからっ!みょ、名字が同じなのはヨシュアが父さんの養子だから!それにミントはあたしの養女みたいな感じだから、そう言ってるだけ!」
ヨシュアと結婚していると思った理由にエステルは即座にヨシュアと夫婦でない理由を答えた。
「あ、そーなんですか……。えへへ、ごめんなさい。ちょっと勘違いしちゃいました。」
「と、とんだ勘違いだわ……。そもそも、あたしもヨシュアもまだ16歳なんだから。結婚なんて全然先の話だし、ミントみたいな大きな子供がいる訳ないでしょ?」
ティータの勘違いにエステルは呆れながら答えた。
「そ、そーですよね。いくらお互いが好きでもそんなに早く結婚しませんよね。」
「エステル、ヨシュアとの結婚式を行う際は必ず余達を呼ぶのだぞ?その際は、余が最高の祝いの言葉を贈ろう。」
「ねえ、ママ。ヨシュアさんはいつ、ミントのパパになるの?」
「ガクッ……。だ、だからぁ!あたしとヨシュアは恋人でも何でもないの!ただの家族よ、家族!」
ティータやリフィア、ミントの言葉を聞いたエステルは再び絶叫した。
「そ、そーなんですか!?」
「そーなんですかって……。………………………………。ねえ、3人共。あたしとヨシュアってそーいう雰囲気に見える?」
「そーいう雰囲気って?」
エステルの疑問にティータは首を傾げて尋ねた。
「だ、だから……。こ、恋人同士みたいな雰囲気よ。らぶらぶとかあつあつとかいちゃいちゃとか、そういうの。」
ティータの疑問にエステルは照れながら答えた後、顔を背けた。
「あう……そーいう感じはしませんけど。でもでも、いつも一緒で自然な感じだし、お互いのことを分かり合ってるような感じだし……」
「ティータちゃんのいう通りだよ、ママ。ミント、ママとヨシュアさんはいっしょにいて当然みたいな雰囲気を感じたもの。」
「うむ。ずっと旅をして思っていたが、エステルの伴侶はヨシュアしかいないと余は思っているぞ?」
「いや、それはまあ、少しはそうかもしれないけど……。それって、家族とか親友でもありそうな雰囲気じゃない?だいたい、あたしとヨシュアってそんな雰囲気になったことすら……(な、何思い出してんのよ〜!っていうか、あたし今まであんな恥ずかしいことを平気で……)」
3人が言った理由をエステルは誤魔化して否定しようとしたが、旅に出る前にしたロレントの時計台での約束やマノリア村で昼食をとっていた時の出来事等思い出した後、顔を真っ赤にして黙った。
(ご主人様、どうしてエステルさんの顔が急に赤くなったのでしょう?)
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