外伝〜精霊の姫君と闇の姫君の契約〜
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一方エルモ村を観光をしていたプリネは誰かに呼ばれるような声を感じ、村を一緒に廻っていたツーヤと共に気配を追って街道に出た。
〜トラッド平原〜
「ご主人様、本当にこちらでいいんですか?」
「ええ。急ぎましょう。なんとなくなんだけど、声の主は切羽詰まっているようだったから。」
2人がしばらく歩くとそこには魔獣の群れが何かを囲んでいた。
「ご主人様、あそこ……!」
「ええ、もしかしたらあそこに助けを求める声の主がいるかもしれません。まず、魔獣を退治しますよ!」
「はい!」
プリネとツーヤはそれぞれ武器を手に魔獣の群れに奇襲をした!
プリネ達が来る前、街道の外れでパズモとは違った妖精が窮地に陥っていた。
「くっ……精霊王女であるこの私が……!」
その妖精はパズモと違い、身体の大きさはミントやツーヤの半分くらいはあるが小さな身体に反して胸は大きく、どこか高貴な雰囲気を纏わせて両手に自分の身体並に大きい槍を支えに跪いて、自分を囲む魔獣を睨んでいた。その妖精はパズモと違って豊富な魔力を持っていたので異世界でも平気に活動していたのだが、魔力の供給が出来なくついにその時が来て弱っているところを魔獣が見つけてしまったのだ。妖精は最初は抵抗して難なく倒していたが、弱っている身体は長持ちしなかったので、ついに戦闘が出来なくなり無意識に念話で助けを呼んだのだ。
「メェ〜!」
「くっ、魔獣ごときが汚い手でこの私に触れるな!粒子弾!!」
「メェ!?」
襲って来た魔獣に精霊は片手から雷が籠った魔力弾を放ち、消滅させた。
「くっ、力が……!ウィル、私の初めてをあげたのですから助けに来なさい!(フフ、そんな事を言っても無駄なのに……お願い……!誰でもいいから私を助けなさい!)」
その妖精は妖精の中でも王族に値する種族でプライドが高く人間には興味はなかったが、自分の領域に入って来て自分を負かし、人間に興味がなかった妖精自身が唯一興味を持ち、身体を許したある人物の名前をつい口に出し、異世界にいる人物がこんな所に来るはずがないとすぐに気付き、諦めた後念話で助けを求めた後弱っていた体に鞭をうつかのように飛び上がり、襲ってくる魔獣を槍で撃破していた。
「貫け!」
妖精が槍を震うと襲って来た魔獣がまた一匹消滅した。妖精の強さに魔獣達は本能ですぐに襲いかかる訳にはいかぬと警戒し、その場は硬直していた。その時、警戒していた魔獣の群れが乱れた。
「そこっ!」
「たぁっ!」
「!?」
魔獣の群れにレイピアと刀で奇襲して倒したプリネとツーヤは妖精を見つけて、妖精を守るように自分の背後に妖精を庇った。妖精は突如
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