外伝〜精霊の姫君と闇の姫君の契約〜
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現れた救援者に驚いた。
「あなたが助けを求めた声の主ですか?」
「え、ええ……貴女達は?」
プリネに尋ねられた妖精は戸惑いながら頷いて、プリネ達の正体を尋ねた。
「それは後で話します!貴女は自分の身を守る事だけに専念して下さい!」
「……わかりましたわ。」
「来ます……!」
ツーヤの警告の言葉と同時に魔獣達はプリネ達に襲いかかった!
「はぁぁぁぁ………ラファガブリザード!!」
襲いかかって来た魔獣達はツーヤを中心とした吹雪によって吹き飛ばされ、吹雪によって氷漬けになる魔獣もいた。
「闇よ!我が仇名す者達に絶望を!……黒の闇界!!」
そこにプリネの魔術が命中し、魔獣達は全滅した。しかしそこに一際大きなミミズのような魔獣が現れた。
「これは……!」
「この魔獣はギルドの掲示板にあった手配魔獣……!」
「(手配魔獣……魔獣の中でも手強く遊撃士の人も手こずる魔獣……)ご主人様、あたしに任せてもらえませんか?」
「ツーヤ!?何を言っているの!手配魔獣は普通の魔獣と違うのですよ!?」
ツーヤの言葉にプリネは驚いて声を出した。
「はい、わかっています。」
「だったらなぜ、そんな事を言うの!?貴女一人で倒すのはかなり難しいわよ!」
「自分一人の力を試してみたいんです。……ご主人様は大陸最強と言われるメンフィルの皇女様です。あたしはそんな凄いご主人様と肩を並べて戦いたいんです!護られてばかりは嫌なんです!」
「ツーヤ………わかったわ。でも、不味いと思ったら手は出させてもらうからね?」
「はい。」
ツーヤの決意にプリネは驚いた後、ツーヤの意思を尊重し、一端弱っている妖精と共に後方に下がった。
「……!」
襲って来た手配魔獣を見て、ツーヤは顔を引き締めて刀で防御した後、クラフトを放った。
「たぁっ!やぁっ!」
クラフト――飛翔剣舞によって2回斬られた魔獣はのけ反った後、自分の身体を揺らして小規模な地震を起こした。
「キャッ!?」
地震によって足元から土が盛り上がり、それによって傷ついたツーヤは悲鳴をあげた。
「ツーヤ!」
「大丈夫です!水よ、癒しの力を……ヒールウォーター!!」
プリネの心配する声に自分は無事である事を答えたツーヤは魔術で自分の傷を治した。
(傷つければ地震を起こして、反撃をする……か。だったら一気に決める!)
魔獣の攻撃を分析したツーヤは刀を構えながらジリジリと魔獣の周りを歩いて、睨みあっていた。そして睨みあいに耐えきれなかった魔獣は尻尾らしき所から稲妻のような光を放った。
「(……今!)ハァ
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