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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第68話
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ナイトハルト教官も所属していたな。」

「うん、一応父さんの関係で以前から付き合いがあるんだ。……まあ、僕と父さんじゃさすがに結びつかないよね。あんまり知られたくはなかったんだけど……」

「エリオット……」

若干暗い雰囲気を纏っているエリオットの様子を見たフィオナは心配そうな表情をした。



(ふむ……)

(……やっぱり、何か事情があるみたいだな。)

(まあ、お父さんが軍でも指折りの実力者ですから何らかの事情はあるでしょうね。)

「え、ええっと……変な空気にしちゃったかな?ごめん、あんまり気にしないで。あ、そうだ……姉さん、このあたりにホテルとかはなかったっけ?手配してもらった場所を探しているんだけど。」

リィン達に見つめられたエリオットは慌てた様子で気を取り直した後、フィオナに尋ねた。



「ええっ……!?ウチに泊まっていかないの!?」

一方エリオット達が実家に泊まると思っていたフィオナは信じられない表情で声を上げ

「う、うん……一応、学院の実習だから。それに、ウチじゃさすがにベッドが足りないでしょ。」

姉の大げさな反応に戸惑いながらエリオットは答えた。



「で、でも……久しぶりに帰ってきたのに……くすん、きっとエリオットもお姉ちゃん離れの年頃なのね。複雑だけど、見守るのがお姉ちゃんの役目よね……」

「ね、姉さんってば……」

(この人、絶対にセシルさんと話が合うだろうな……いや、むしろセシルさんと出会ったら弟自慢の対決をするような気が…………)

悲しそうな表情で自分を見つめるフィオナにエリオットは呆れ、ツーヤは苦笑した後ある人物とフィオナが出会った時の光景を思い浮かべて冷や汗をかき

(どちらかというと姉上のほうがべったりのようだが……)

ラウラは興味ありげな表情でフィオナを見つめた。



「……でも、変ねぇ?このあたりにホテルなんてなかったと思うけど。」

「え……」

「……ないの?」

「もしかして、父さんが住所を間違えたのか……?」

「ふむ、あの優秀そうな御仁がこの程度のミスはしなさそうだが。」

「そうですよね……」

エリオットの疑問に答えたフィオナの話を聞いたリィン達はそれぞれ戸惑いの表情を見せた。



「ううん、わからないけど……その、よかったら住所を教えてもらえるかしら?」

「あ、はい、これなんですが……」

フィオナに言われたリィンはフィオナに住所が書かれたメモを手渡した。

「あっ、この住所は……もしかして、”遊撃士協会(ブレイサーギルド)”があったところじゃないかしら?」

「あっ……そういえば!」


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