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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第68話
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…マキアス君にフィーちゃん、ツーヤさんね。手紙に書いていた通り、いいお友達に恵まれたみたい。」

「あはは、うん。そういえば姉さん、今日はピアノ教室の方はいいの?」

フィオナの言葉に頷いたエリオットは姉の仕事を思い出して尋ねた。



「ええ、今日はちょうどお休みよ。子供たちも来ていないからタイミングがよかったわね。」

「へえ、ご自宅でピアノを教えているんですね。」

「そういえばエリオットも吹奏楽部に入っていたが……実は音楽一家だったりするのか?」

「えっと……あはは。それほどでもないんだけどね。父さんなんて、見るからに縁のなさそうな人だし。」

マキアスの疑問を聞いたエリオットは苦笑しながら答えた。



「ふふ、そうね。たまには家族でのんびり演奏会にでも行きたいけど……お仕事が忙しくて家にも滅多に帰ってこられないもの。」

「まあ、確かにエリオットさんのお父さんの立場が立場ですからね。」

「あれ?何でツーヤが僕の父さんの事を……って、そうか。ツーヤなら知っていてもおかしくないね。」

フィオナの言葉に頷いたツーヤの様子を見たエリオットは目を丸くした後、ツーヤとプリネは”Z組”の家族構成等の情報を知っている事を思い出し、納得した様子でツーヤを見つめた。



「……エリオットのお父さんって何をやっている人?」

その時ある事が気になったフィーは尋ねた。

「え、ええっと……」

「あら、言ってなかったの?」

言葉を濁しているエリオットの様子を見たフィオナは目を丸くした。



「……そういえば、あまり聞いた事がはなかったか。」

「何か事情があるのか?」

「いや、そこまで大した話じゃないけど……その……父さんは帝国軍に勤めているんだ。」

「帝国軍……そうだったのか。」

「あはは、ちょっと意外でしょ?」

自分の話を聞いて目を丸くしているマキアスの反応を予想していたエリオットは苦笑した。



「はは、確かに……って、あれ?軍人で『クレイグ』って聞き覚えがあるような……」

「あっ……も、もしかしてオーラフ・クレイグ……”紅毛(あかげ)のクレイグ”か!?」

リィンの言葉がある人物を思い出したマキアスは驚きの表情でエリオットを見つめた。



「ふふ、正解よ。」

「……聞いたことあるかも。」

「帝国軍きっての猛将と知られるオーラフ・クレイグ中将……人呼んで”紅毛のクレイグ”。彼の率いる第四機甲師団は、帝国正規軍の中でも最強の打撃力を誇るという。学院への入学にあたって知識として調べたんだが、エリオットの父親だとは……」

「……そういえば第四機甲師団には
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