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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第67話
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アリサ、プリネは遠慮気味にマキアスを見つめ

「結構お茶目な感じ?」

「フィ、フィーさん。」

誰もが思った事を口にしたフィーの疑問を聞いたツーヤは苦笑した。



「……すまない。昔から父さんはあんな調子で。一応、帝都知事の仕事は何とかこなせているようだが……」

「”何とか”どころかすっごく有能だって噂だよね。平民出身で人当たりもいいけど積極的にリーダーシップを取るって。」

「ふふっ、帝国時報の記事でも好意的に評価されていましたよ。」

「ふむ、同じ革新派とはいえ、かの”鉄血宰相”殿に比べれば貴族との対立も少ないと聞く。」

「フッ、その人当たりの良さもただの擬態なのかもしれんが……帝都駅のこんな所を借りられるくらいだからな。」

「それは……」

クラスメイト達が次々とレーグニッツ知事を高評価している中で呟いたユーシスの疑問に答え辛そうな表情をしたマキアスはクレア大尉に視線を向け

「―――帝都は帝国の全鉄道路線の中心とも言える心臓部です。その意味で、鉄道憲兵隊も行政長官である知事閣下には日頃からお世話になっていまして。そのお礼に、少しばかりの協力をさせて頂いた次第です。」

マキアスやユーシスの疑問をクレア大尉が答えた。



「フン……」

「ま、まあまあ。」

鼻を鳴らしたユーシスの様子を見たエリオットは諌めた。

「その、場所を提供してくださってありがとうございました。実習も始めたいので、自分達の方もこれで―――」

「はい、お疲れ様です。それでは駅の出口まで案内させていただきます。」

その後リィン達はクレア大尉に駅の出入り口まで案内してもらって帝都に出た。



(あか)の帝都ヘイムダル〜



「わあ……!」

「これは……」

「凄い……!」

駅から出て見える光景にエマやガイウス、ツーヤは驚いた。



「凄いな……相変わらず。」

「正直、人多すぎ。」

「フフ、ミルスはもっと凄いですよ。」

帝都の光景を見たリィンは目を丸くし、呆れているフィーにプリネは苦笑しながら言った。



「でも、”導力トラム”を見ると帝都に来たって気になるわね。」

「”導力トラム”……あの小さな列車のようなものか。」

アリサの言葉が気になったガイウスは近くにある小さな列車のような乗り物を見つけた。



「私も乗ったことはないが帝都の各所を結んでいるとか?」

「ああ、帝都にある16の街区を全て結んでいる交通機関だ。帝都ならではの光景と言えるな。」

「実際、運賃も安いから足として気軽に使えるんだよね。年間パスを買う人も多いし。」

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