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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第66話
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言葉を聞いたラウラは厳しい表情でフィーを見つめた後すぐに気を取り直して静かに頷いた。

「というか、異世界って一体どれだけ広大なんだ……?」

「都の最低の規模でもヘイムダルを越えるのだから、相当広大なのだろうな。」

(レスペレント地方だけでもゼムリア大陸を超えているのに、そこに更に他にも広大な地方があると知ったらもっと驚くでしょうね……)

疲れた表情をしているマキアスの言葉にユーシスは考え込む仕草で答え、その様子を見ていたツーヤは苦笑していた。



「今思い出したけど共和国の首都はかなり大きかったけど……それでも帝都よりはちょっと小さかったかな。」

「へえ、そうなのか。」

「……………………」

ある事を思い出したフィーの説明を聞いたリィンは目を丸くし、ラウラは真剣な表情でフィーを見つめた。

「……なに?」

ラウラの視線に気付いたフィーは首を傾げてラウラを見つめた。

「いや……それほど大きな都で行われる今回の”特別実習”。どんなものになるのか皆目見当もつかないと思ってな。」

「そ。」

そして二人のやり取りを聞いていたリィン達は冷や汗をかいた。



「ま、まあ確かに課題をまとめてくれる人や宿泊場所も聞いていないしな。もしかして、エリオットやマキアスの実家に泊まるのか?」

「あはは……僕の家はそんなに大きくないし。やっぱり帝都知事をやっているマキアスの実家とかじゃないの?」

「いや……それこそあり得ないな。父も官舎に住んでいるし、実家には誰もいないはずだ。サラ教官曰く、帝都駅に着いたら”案内人”が待っているらしい。」

「そうなんですか……」

「まったく、毎度のことながら説明不足にも程があるわ。」

「ま、まあまあ……」

マキアスの話を聞いたエマは驚き、呆れているアリサを見たプリネは苦笑しながら諌めた。そして列車はヘイムダルに到着し、列車から降りたリィン達が改札に向かっていると意外な人物が声をかけてきた。



〜帝都ヘイムダル中央駅〜



「―――時間通りですね。」

「え……」

女性の声に気付いたリィン達が驚いて声が聞こえた方向を見つめるとそこにはクレア大尉が鉄道憲兵隊の隊員と共にリィン達を見つめていた。

「ええっ!?」

「あら………」

「…………あなたは……」

「”鉄道憲兵隊”だったか。」

「たしか……クレア大尉、でしたよね。」

「はい、覚えて頂いたようで何よりです。3ヶ月ぶりくらいでしょうか。」

リィンの言葉に頷いたクレア大尉はリィン達を見回した。



「こ、この人がリィン達が言っていた……」


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