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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第66話
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ゲント・ライゼ・アルノールV世陛下がいらっしゃる都だな。」

「そんな事はわかっている。教科書的な知識ではなく、もっと実のある情報をよこせ。」

向かい側の席でマキアスの説明を聞いていたユーシスは呆れた表情で指摘した。



「ぐっ…………」

「えっと、ヘイムダルは16の街区にわかれてるんだ。それぞれが地方都市並みの規模を持っているんだけど……帝都全体の人口は80万人を超えているって話だね。」

「80万……想像もつかんな。」

エリオットの説明を聞いたガイウスは目を丸くした。



「たしかゼムリア大陸でも最大規模の都市だったわね?」

「ええ、近隣諸国でいうと、巨大貿易都市として知られているクロスベルですら50万人……南にあるリベールの都も30万人くらいだったはずです。」

「グランセルにそんなに人が住んでいたのも驚きです……」

アリサの質問に答えたエマの話を聞いたツーヤは驚いた。



「ちなみにメンフィルの帝都はどのくらい人が住んでいるんだ?」

「そう言えばそうだよね。ゼムリア大陸をも超えるって言われているくらいだから、凄い人数が住んでいるんじゃないの?」

その時ある事が気になったマキアスに続くようにエリオットはリィンやプリネ、ツーヤを見つめ

「―――メンフィル帝国の帝都ミルスには平民、貴族、皇族全てを合わせて約3000万人住んでいると聞いています。」

「さ、3000万人!?」

「け、桁が圧倒的に違うな……」

「さすがはゼムリア大陸全土の国力をも超えると言われている大国の帝都と言った所か。」

プリネの答えを聞いたエリオットは驚き、マキアスは表情を引き攣らせ、ユーシスは目を丸くしてプリネを見つめた。



「確か帝都ミルスの他にも、百数十年前にかつて起こった大陸全土を巻き込んだ戦争――――”幻燐戦争”によって吸収した国の王都にも相当の人が住んでいるって学校で習った事があるけど……」

「ええ。王都の規模にもよりますが、最低でも400万人……一番多い元”カルッシャ王国”の王都である”ルクシリア”は2600万と都としての規模は帝都ミルスとそれほど変わらないですよ。」

リィンに尋ねられたプリネは頷いて答え、プリネの答えを聞いたツーヤを除いた全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

「何て言うか……スケールが違うわね。」

「え、ええ…………」

「まさに圧倒的、としか言いようがないな。」

アリサの言葉にエマは頷き、ガイウスは静かに呟き

「それだけ国力差があればエレボニアも負けて当然だろうね。”百日戦役”がいい例だよ。」

「……………………そうだな。」

フィーが呟いた
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