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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第65話
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まもなく2番ホームに帝都行き旅客列車が到着します。ご利用の方は、連絡階段を渡ったホームにてお待ちください。



「……どうやら時間のようね……」

「あ…………」

放送を聞いたエリゼは静かに呟き、エリスは寂しそうな表情をした。するとリィンが2人に近づいて2人の頭をそれぞれ優しく撫でた。

「「に、兄様……!?」」

「―――エリスは近いんだし、すぐにまた会う機会はあるし、エリゼはエリゼで必ず会う機会はあるさ。話の続きはその時すればいい。」

「あ……わかりました。絶対ですからね……!」

「それでは兄様、どうかお身体にお気をつけて…………」

そして二人はリィン達に見送られ、列車に乗ってトリスタから去って行った。

〜現在・トールズ士官学院・グラウンド〜



「うーん、でもリィンってかなりのシスコンだったんだね。エリゼちゃんとエリスちゃんの方はブラコン以上って感じだったけど。」

「う”っ。」

(うふふ、何せ痺れ薬と媚薬を盛って、襲ってくるくらいだものね♪)

(ふふふ、あの一件で妹達の自分に対する恋心を思い知ったでしょうね。)

エリオットの指摘で二人に純潔を無理やり奉げられた夜を思い出したリィンは唸って冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、その様子を見ていたベルフェゴールはからかいの表情になり、リザイラは静かな笑みを浮かべた。



「(アハハ、さすがに自覚はあるんだ。)えっと、彼女達は15歳だっけ。貴族の人って16歳がデビューって聞いたけど。メンフィルも同じなの?」

「ああ、エリスも来年、社交界入りをするはずだ。エリゼは……リフィア殿下の専属侍女長を務めている関係で難しいだろうな。――――ただ、エリスは生半可な貴族の男性が声をかけてくるかどうかで心配だし、エリゼはエリゼでリフィア殿下の専属侍女長を務めているから、殿下は勿論殿下の専属侍女長であるエリゼに出世の為に親しくなろうとする不貞の輩が近づくかもしれないから色々と心配なんだよな……」

(アハハ、こんなに凄いシスコンは初めて見たな。)

(うー……恋敵(ライバル)が4人とか多すぎでしょ……しかも全員私と比べるとかなり有利な立場にいるし。)

(フフ…………)

自分のの疑問に答えたリィンの話を聞いたエリオットは苦笑し、二人の話を聞いて疲れた表情で肩を落とすアリサの様子をエマは微笑ましそうに見つめていた。するとその時サラ教官が手を叩いてリィン達を注目させた。



「―――実技テストは以上!それじゃあ、今週末に行ってもらう”実習地”を発表するわよ。」

「フン……来たか。」

「むむっ、今月は……」

そしてサラ教官はリィン達に”特
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