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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第65話
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えているみたいだし。」
「それは………………」
「……………………」
サラ教官の説明を聞いたリィンは複雑そうな表情をし、エマは目を閉じて考え込み
「……わたしは反対。」
フィーは静かな表情で反論した。
「フィー?」
「実戦のカンを維持するには最適な場所。それに、チームの連携を養うのにも向いてると思う。」
「ああ……私が言うのも何だがそれは間違いないと思う。」
「どうやら”戦術リンク”も効果的に働くようだしな……」
「ああ、そういった働きのある”風”が吹いている気はする。」
「危ないのはともかく……心残りはあるかなぁ。」
「そうね、こうなったら謎は突き止めてみたいわね。」
「……同感です。」
「ええ、逆に突き止めなければ、後々の災厄になると可能性も考えられますね。」
「……そうですね。」
「みんな……―――俺も同じです。どうか、教官達から学院長に掛け合ってもらえませんか?」
フィーの意見に次々賛同するクラスメイト達の様子にリィンは驚いた後サラ教官とレーヴェを見つめた。
「フッ……予想通りの反応だな。」
「ふふ………やれやれ。―――仕方ない。君達の好きにしなさい。学院長の方は説得しておくわ。ただし、今後何かあったらすぐにあたし達に報告すること!」
「はいっ!」
そしてサラ教官の指示にリィン達は力強く頷いた。
「―――兄様。やっぱり私、納得行きません。」
「エリス……?」
「家督を継がないことも、そのために士官学院に入学したという事も……そして、それ以上に兄様はまだ迷っている……自分の道を見失っている。――――そうではありませんか?」
「…………………………ああ…………そうだな。だが、”今回”は……自分自身を取り戻すことができた。多分、この学院に入ってから少しずつ前に進めているからだと思う。俺なりのペースで……みんなと一緒に協力しながら。」
エリスに問いかけられたリィンは静かに頷いて答えた。
「リィン……」
「……えへへ……」
「ふふっ………」
「父さんや母さん、もちろんエリゼとエリスにも納得してもらえる答えを出すつもりだ。だから……歯がゆいかもしれないけどしばらく見守っていて欲しい。不甲斐ない兄で申し訳ないけどさ。」
「「兄様…………」」
リィンの決意を知った双子の姉妹がリィンを見つめたその時
(まあ少なくとも私達と夫婦になる事が決定している兄様が家を離れる事なんて、絶対にありえませんけどね。)
「エ、エリゼ……!」
エリゼに囁かれ、焦った表情をした。するとその時放送が入った。
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