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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第65話
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ラウラとフィーの補足に安心したエリスだったが自分が原因である事を思い出して申し訳無さそうな表情をし
「…………あ………………」
エリスが危険な目にあった本当の理由を知っていたエマは辛そうな表情をした。
「はは、それについても元々はリィンが原因だしね。」
「ま、女心もわかっていないツケね。」
「フン、朴念仁なのも大概にしろということだな。」
「いや、そうだけどさ……何だか集中砲火を受けている気分なんだが。」
エリオットやアリサ、ユーシスの指摘に頷いたリィンは疲れた表情で呟いた。
「まあ、今回ばかりは仕方ないだろう。」
「フフ、これを教訓にせいぜい妹孝行をしなさい。」
「フッ、ハイアームズの二の舞にならないようにせいぜい気をつかってやるんだな。」
「ああもう……!わかった、わかりました!」
そしてガイウスやサラ教官、レーヴェに指摘されたリィンは疲れた表情で肩を落とした。
「「ふふっ……」」
「……やれやれ。」
「……とにかくよかった。」
リィンの様子を見たエリゼとエリスは微笑み、フィーは呆れ、ラウラは安堵の表情をした。
「そうだ、エリゼ。一つだけ頼みがあるんだけど……」
「頼み、ですか?」
「ああ…………時間のある時でいいから、お前の”八葉一刀流”を教えてくれないか?」
「え。」
「に、兄様?」
リィンの頼みにエリゼは目を丸くし、エリスは戸惑った。
「今回の件で自分の力の足りなさを思い知ったよ………だから、今度は2度とエリスやお前を危ない目に合わせない為にも俺は強くなりたいんだ。」
「兄様…………」
「は、はあ……その気持ちはわかりますが、私如きの腕前では兄様に教えられませんよ?私も修行中の身ですし……」
リィンの話を聞いたエリスは静かな表情でエリスを見つめ、エリゼは戸惑いの表情で尋ねた。
「―――”直に技を受ける事で、八葉の技を覚えろ。”老師の教えを守る事もあるけど……―――同じ八葉の教えを学んだ身同士として直に剣を合わせてみたいんだ、エリゼと。」
「兄様…………」
「フフ、その気持ちは私もわかる。」
リィンの説明を聞いたエリゼは驚き、ラウラは静かな笑みを浮かべた。
「フフ、わかりました。休暇ができた時は兄様を尋ねて、拙い剣ですが見せて差し上げましょう。”剣聖”直伝の八葉の剣を。」
「ああ…………!」
エリゼに微笑まれたリィンは頷いたが
「フム、ならばその時にリィンの後で構わぬから是非私とも手合せをして欲しい。私も剣士の一人としてエリゼと直に剣を合わせてみたかったしな。」
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