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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜可憐な姉妹の想い〜後篇
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妹達からの告白を聞いたリィンは返す言葉がなく、黙り込んだ。



「今まで兄妹だったのですから、すぐに私達の事を女性として見る事には無理がある事は重々承知しております。ですから少しずつで構いませんので、どうか私達を”妹”ではなく一人の”女性”として見てください。」

「エリス…………わかった……………これからはそうなるように努力するよ。」

「フフ、よかった。それと兄様。兄様に私達以外の愛する女性ができても、祝福するつもりですので、他の女性と恋愛をなさっても別に構いませんよ。」

「ええっ!?ちょ、ちょっと待て!それだと二人の言っている事と矛盾していないか!?」

エリゼの言葉を聞いたリィンは驚いて反論した。

「―――――何を勘違いなさっているのですか?私達と兄様が将来、夫婦(めおと)になる事は”決定事項”ですよ?その中に私達が兄様の妻として共に結婚する事を承知する寛大な心を持つ女性が入るだけです。なので、もし私達以外の女性と恋人同士になった時、私達の事は予め説明しておいてくださいね?」

「…………………………」

(うふふ、よかったじゃない♪ハーレム公認で♪)

(ふふふ、とてもできた妹達ですね。)

膨大な威圧を纏って微笑むエリゼの説明を聞いたリィンは口をパクパクさせ、リィンの部屋の外で聞いていたベルフェゴールはからかいの表情になり、リザイラは静かな笑みを浮かべた。



「それでは私達はこれで失礼します。――――ん。」

「おやすみなさい、兄様。―――ん。」

そしてエリゼとエリスはリィンの頬の左右に同時に口付けをした後エリゼの合言葉によってベルフェゴールが展開した結界を解除して部屋を出て行った。

「………………こ、これからどうすればいいんだ……!?というか、何でこんな事になってしまったんだ…………!?ハア………………」

姉妹によって兄妹同士でありながら無理矢理肉体関係の間柄になってしまったリィンは頭を抱えてこれからの自分の将来に悩み続けた。



翌日、エリゼとエリスはリィン達に見送られ、数日後に実技テストの日が来た………………
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