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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜可憐な姉妹の想い〜後篇
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としない事ね♪」

「”魔王”と”精霊王女”の怒りが”警告”で済んだことに心から感謝しておきなさい。」

そして二人が転移魔術で消えるとエマの部屋を封じ込めていた結界も解け、エマは地面に膝をつき、セリーヌは息を切らせていた。



「ハア……ハア……セリーヌ……今回の件は完全に貴女が悪いわ……!リィンさんを慕っている二人の怒りは当然なんだから、今後は絶対にあんな事は2度としないでよ……!」

「ハア……ハア……わかっているわよ……!」

息を切らせているエマに視線を向けられたセリーヌは息を切らせながら悔しそうな表情をした。



〜リィンの私室〜



「ううっ……まさかこんな事になるなんて…………父さんと母さんに合わす顔がないよ……」

全てが終わった後リィンは疲れた表情で呟き

「むっ……兄様は私達に純潔を奉げられた事がそんなにもお嫌だったんですか?頑張って奉仕もして差し上げたのに。」

リィンの言葉を聞き、エリゼと共にそれぞれが着ていた服に着直したエリスは頬を膨らませてリィンを見つめた。



「い、いや……そんな事はちっとも思っていないよ。でもな?俺達は兄妹なわけだから、そういう関係は世間的に見て非常に不味いくらいわかるだろう?」

エリスの指摘にリィンは疲れた表情で答えたが

「―――”血は繋がっていない”から恋人になれる事は勿論、結婚だってできます。第一それを言ったらシルヴァン陛下とカミーリ皇妃はどうなんですか?お二方は腹違いの子同士で結婚しているのですよ?」

「うぐっ。」

エリゼに反論を封じられて唸った。

「そ、その二人とも……大丈夫か?中に出してしまって……」

そしてすぐにある事を思い出したリィンは恐る恐るエリゼとエリスを見つめて尋ね

「ええ。私は勿論、エリスは今日は安全日ですし、ここに来る前に念の為に妊娠防止用の魔術を私とエリス、それぞれにかけてから来ましたので。」

「なっ!?そ、そんな魔術まで使えるのか!?」

「あの魔術にそんな効果があったんですか…………」

エリゼの答えを聞いたリィンは驚き、エリスは目を丸くした。



「兄様。」

「な、何だ。」

エリスに呼ばれたリィンは戸惑いの表情でエリスを見つめ

「順序が逆になりましたが……この際言っておきます。私――――エリス・シュバルツァーは一人の女性としてリィン・シュバルツァーを心から愛しております。この心は一生変わりません。」

「――同じくエリゼ・シュバルツァー。一人の女性としてリィン・シュバルツァーを心から愛しております。兄様が何者であろうと、この想いは永遠に変わりません。」

「エリス……エリゼ…………」

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