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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜可憐な姉妹の想い〜後篇
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かれ、全身を武器で貫かれる夢をね♪純情な乙女を自分の目的の為に危ない目に合わせた”罰”よ♪」

「ふふふ、”大罪”を司る貴女が与える”罰”はさぞかし、恐ろしい内容の”罰”になるのでしょうね。」

ベルフェゴールの説明を聞いたリザイラは静かな笑みを浮かべて感心し

「ご、ごめんなさい!2度とあんな事がないように、私が注意をしますからどうか……どうかセリーヌを許してあげてください……!」

エマは頭を深く下げて謝罪した。



「……まあ、今回の件はその猫の独断専行のようだし、エリスは大した傷は負っていないから、このくらいにしてあげるわ。」

エマの様子を見たベルフェゴールは指を鳴らした。

「ハア……ハア…………ゴホッ、ゴホッ……!」

「セ、セリーヌ!?だ、大丈夫……!?」

ベルフェゴールが術を解除した事によって悪夢から解放されたセリーヌは全身に汗をかいた状態で息を切らせたら咳き込んだりし、その様子を見たエマは心配そうな表情で見つめた。



「―――今回はそれで勘弁してあげるわ。次に自分達の”目的”の為にご主人様の親類並びに親しい人達を利用した挙句、傷つくような真似をしたら、そうね……?どうしようかしら。猫はともかく、その娘を殺したらご主人様も怒るでしょうし。ご主人様を含めたその娘の事を知っている人達全員に暗示系の魔術で忘れさせるのもめんどくさいのよね〜。」

「なら、その者達の故郷を滅ぼせばよいのでは?私が精霊達に呼びかければ嵐は勿論、大地震や土砂崩れも起こせますし、海に面しているのなら津波も可能ですよ?」

「そうね、それにしましょう♪”自然災害”なら、誰も疑わないでしょうしね♪」

「え………………」

「何ですって……!?そんな事が許されると思っているの!?」

リザイラの提案に頷いたベルフェゴールの様子を見たエマは表情を青褪めさせ、セリーヌは驚いた後二人を睨んだ。



「うふふ、私は”魔王”よ?”魔王”の気にいらない事をした愚か者に相応の”罰”を与える事は当然の事よ?」

「―――(わたくし)は”精霊王女”。精霊を統べる王女たる私が”主”と認めた勇者の決意に溢れた光を曇らせるような真似は許しません。」

セリーヌの反論を一方的な暴論で一蹴した睡魔を統べ、”大罪”の一つを司る魔王と精霊を統べる王女はそれぞれ王者の風格を纏い、膨大な殺気をエマとセリーヌに向けると共に不敵な笑みを浮かべ

「………………………………」

「グッ…………!?」

二人の膨大な殺気によってエマは今にも倒れそうなくらい表情を青褪めさせて身体を震わせ、セリーヌも金縛りにあったかのように硬直した。



「うふふ、これにこりたらあんな真似は2度
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