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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
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エリスの救出に成功したリィン達は既に日も暮れていた為、エリスとエリゼを第三学生寮に泊める事にした。そしてリィン達はエリスの為に動いてくれたせめてものお礼代わりに夕食をご馳走するというエリゼの申し出によって、エリス捜索の為に動いてくれたトワ達や成り行きとはいえ、エリス捜索・救助に関わったパトリックと共にエリゼが作った夕食を食べようとしていた。



〜第三学生寮・夜〜



「うわ〜……っ!」

エリオットは目の前に出された夕食の豪華さに驚いて声を上げ

「シャロンさんが作る食事と大差ないのではないか?」

「こ、これを全部エリゼ君が作ったなんて……」

ガイウスは目を丸くし、マキアスは信じられない表情をし

「しょ、正直料理の点で比べれば完全にあたしは負けていますよ……」

「え、えっと……元気を出してね、ツーヤ。私は貴女が作った料理が一番好きよ。」

「フッ、さすがはリフィア殿下に仕えているだけはあるな。」

表情を引き攣らせた後肩を落としたツーヤの様子を見たプリネは苦笑しながら諌め、レーヴェは感心した様子でエリゼを見つめ

「どれもおいしそう。さすが皇族専属のスーパーメイドが作った料理だね。」

フィーは興味ありげな表情で夕食を見つめた。



「シャロンは手伝っていないのよね?」

一方ある事が気になったアリサはシャロンに尋ね

「はい。私が手伝ったのは下ごしらえだけです。味付けや盛り付け等をしたのは全てエリゼ様ですわ。」

シャロンは静かに頷いて答えた。

「エ、エリゼさんって本当に凄いですよね……」

「ああ……あれ程の見事な剣技に加えて、メイドとしての能力もこれ程高いとは……」

エマとラウラは驚きの表情でエリゼを見つめ

「アンタには滅茶苦茶勿体ない妹ねぇ?」

「ハハ……そうですね。」

からかいの表情のサラ教官に見つめられたリィンは苦笑した。



「…………一体いつの間にこれほどの料理を作れるようになったのですか、姉様?」

姉が作った豪華な料理を驚きの表情で見つめていたエリスはエリゼに尋ね

「フフ、侍女見習いとしてミルス城で働いていたから、元々料理自体は作れたんだけど…………リフィア殿下の専属侍女長に任命された時、殿下にお出ししても大丈夫なように、私の上司―――エクリア様やペテレーネ様から色々な料理を教えて頂いたのよ。まあ、まだ修行中の身だけどね。」

「そうか?侍女見習い時代に作ってもらった料理も結構美味しかったぞ?」

「…………そうですか………………」

エリゼの答えを聞いたリィンは首を傾げ、姉に女性として圧倒的に差を付けられた事や姉は兄に手料理を食べさせた事があるという事
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