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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜可憐な姉妹の想い〜前篇
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習い用の寮で住んでいた上、訓練兵は城を守る近衛兵と違って外での演習や城下町の見回りを主としているのですから、条件としてはエリスとさほど変わらないはずですが?」
「うっ。というかそこで何でエリゼがエリスの味方をするんだよ……」
エリゼの説明に再び呻いて疲れた表情でエリゼに尋ねた。
「それは勿論エリスの姉ですから。姉としてエリスの気持ちは痛いほどわかっています。――――本当ならエリスも私達と一緒にミルスに留学したかったのでしょう?」
リィンの指摘に静かな笑みを浮かべて答えたエリゼはエリスを見つめ
「それは………………」
「…………やっぱり、姉様には敵いませんね。お二人がミルスに留学している間、私はどれだけ寂しい思いをしたか…………」
エリゼの言葉を聞いたリィンは複雑そうな表情をし、エリスは疲れた表情で答えた後悲しそうな表情をし
「エリス……寂しい思いをさせて本当に悪かった。これからは寂しい思いをさせないようにできるだけ会いに行くようにするよ。勿論、エリスから会いに来ても歓迎するし。」
「に、兄様…………コホン。ええ、事情があったとはいえ兄様は兄妹の交流を疎かにしていたのですから、当然です。」
リィンに頭を撫でられたエリスは頬を赤らめて嬉しそうな表情をしたがすぐに気を取り直して答えた。
「フフ…………―――さてと。今日兄様に会いに来た”もう一つの本題”に入らせて頂きますね。」
二人の様子を微笑ましそうに見つめていたエリゼは微笑みながらリィンを見つめ
「へ……手紙の件じゃなくて、まだあるのか?」
見つめられたリィンは戸惑いながらエリゼを見つめた。
「ええ。―――エリス。」
「はい、姉様。」
そしてエリゼに視線を向けられたエリスは扉の鍵を閉め
「え”。エ、エリス。い、一体何を……」
エリスの行動を見たリィンは表情を引き攣らせてエリスを見つめたが
「兄様。」
「な、なんだ。」
エリゼに名指しされ、エリスの声の様子から何かに怒っていると判断して反射的に姿勢を正してエリゼを見つめた。
「以前手紙に書いてあった兄様と使い魔契約をしてくださったベルフェゴール様にご挨拶をさせて頂こうと思いまして。ベルフェゴール様を呼んで頂けませんか?」
「う”っ。わ、わかった。――――ベルフェゴール。」
威圧を纏ったエリゼに微笑まれ、逆らえないと判断したリィンはベルフェゴールを召喚した。
「うふふ、こうして会うのは初めてかしらね♪私はベルフェゴール。ご主人様を守っている使い魔の一人よ。よろしくね♪」
「……………………兄様?これは一体どういう事ですか?ベルフェゴール様が女性だ
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