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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
【禍風の槍】聖域の雷VS禍風の槍
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「ヒハハハハハハッ!!良いねぇ良いねぇ!!」
「心沸き血がたぎる……。コレが本当の戦いってもんだろ!!」
だんだんと速度をあげ、互いの身体に傷を増やしていく両者。
「これで終いさね!!」
「天城流槍術【災火炎】!!」
両者は数百も離れた地点から、それぞれの槍を持って突貫する。
互いの速度は閃光の如く速く、それを放った。
……だが、そこで水は挿された。
『いい加減にせんか馬鹿者共!!』
金色の雷が降り注ぎ、シーカーとグザはそれを避けた。
「おいジン!何で邪魔すんだ!!」
「そうさね、邪魔するならスライスにしてやるさね!」
『何げに酷いな!?いやそうではなくてだな!』
金雷公となったジンは溜め息をついて言う。
『……主ら、アインクラッドを壊すつもりか』
それを聞いて周りを見ると、木々は全て伐採されていた。辺りに霧はなく、森も消え失せていた。
「……あー」
「これは少しやり過ぎさね……」
『……だから馬鹿者共と言ったのだ』
再び溜め息を吐くと、ジンは言う。
『グザとやら、ここは主のアインクラッドではない。済まんが元のところに帰って貰うぞ』
「あり?そうなのかい?何か道理で違うと思った」
「……」
シーカーは薄目でグザを見ると、ジンは言う。
『ライト、聖域の守護者で空間を繋げろ』
「命令すんな馬鹿狼」
紫電をほとばしらせたまま、烈火を持つと、その雷は金色に輝く。
「おら、よっと!」
そのまま烈火を振るうと、その空間に扉が現れ、その先にアインクラッドが現れる。
「そらよ、とっとと帰れ」
「つまんない幕切れさねぇ」
飄々とした雰囲気を出しながらグザは言うと、シーカーは言う。
「仕事だから仕方ねぇだろ。その内また来やがれ。しょっぱなから全力で叩いてやる」
「ヒハハ!そりゃ良いさね。この続きはまた次回ってね」
グザは笑いながら言うと、自分のアインクラッドに戻っていった。
「……グザ、か」
傷付いた烈火を握りながら、シーカーは呟く。
「……次こそは、勝つ」
その顔に、ジンは笑っていた。
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