【禍風の槍】聖域の雷VS禍風の槍
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年の直感で、直ぐに槍を振り抜く。
しかし、それは空を斬った。
「なっ……!」
「ヒハハ!そいつはハズレさね!」
上から声がし、グザが槍を投げる。
「チィッ!」
後方に回避し、槍を避けると、直ぐにグザが接近する。
「ヒハハハハハハッ!!」
連撃。幾つもの武道を持っているのか、様々な型から様々な技を繰り出してくる。
だが、シーカーも巧みに槍を操り、その攻撃を反らし、受け、反撃する。
「オラァッ!!」
受け流しからの裏拳。相手の勢いをそのまま攻撃に転じて放つ。
「そこ、甘いさね!」
しかし、グザは腹を蹴り飛ばして反撃する。
シーカーは地面を転がりながらも手ではねあげて立ち上がる。
「おー痛ぇ。守護者蹴り飛ばすとか」
「それはお互い様さね」
グザの頬は切れて血が出ていた。その地面には烈火。
「そんじゃー行きますかい……ちょいと真剣にな。その必要が在るみたいなのよ」
「奇遇だな、俺もちょいと本気でやりたくなった所だ」
槍を構えるグザと、無手のまま構えるシーカー。
そして。
「ヒハァ!!」
「天城流体術【烈火槍】!」
お互いの槍が放たれる。
「グオッ!」
押し負けたのはシーカー。
「終わりさね!!」
「まだだっ!!」
使えぬ左腕を盾にし、槍を受けると、右腕から仕込み短刀を出して斬り付ける。
「それこそ甘いさね!!」
だが、グザが空いた腕を使って叩き落とすと、そのまま槍で連撃を放つ。
「うおおっ!」
至近距離でそれを食らい、シーカーはよろけた。
「終わりさね!!」
グザは再び突貫する。
『ライト!!』
ジンが叫んだーーーーその時だ。
「起きろ、烈火」
ギィン!とグザの槍が烈火によって防がれた。
「隠し玉かい?こりゃ一本取られた」
グザはにやけた顔で言う。
「さてさて、参ったねぇこりゃ」
「全然参った顔じゃねぇだろ!!」
右腕で烈火を掴み、薙払いを放つ。それをブリッジで回避したグザが拳を握って立ち上がる。
「ヒハァ!!」
体術ソードスキル【閃打】。
ズサザ……と音がし、シーカーはよろけた。
「……いやはや、やっぱ効くわ。この身になってからいろんなもん身体に受けたけど結構効くもんだな、アンタの拳と槍」
「そうかい?まぁ、さっき挑んできた小僧よりは強いね、お前さんも」
小僧、と言う言葉に少し疑問を感じたが、シーカーは置いておいて言う。
「さて、と。こんなもんで良いかな。アンタの実力も判ったから……」
そして、そこに紫電がほとばしる。
「最強で相手してやるよ!」
「ヒハハハハハハッ!!良いさね!!」
槍で突貫するグザに対し、それを掴んで反撃するシーカー。それを避けてそのまま槍をスイングしてシーカーを吹き飛ばすグザ。
互いの攻撃は辺りにクレーターが出来るレベルで放たれた。
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