第25話 プール掃除にて
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って、嬉しそうに振る舞う御坂。
湾内が泡浮の元に戻ると、自分の仕事をしに鼻歌交じりで建物の中に消えていった。
「それでは、また後程ー」
御坂は笑顔で見送る。点検簿のチェックくらい待つわよ。
ブラシを片手に、御坂がプールサイドに腰掛けた。
「やー、ありがたいわね。アレなら10分も掛からないかも。サソリのおかげね」
ジリジリと白井が縁から横滑りをして御坂の隣にやってきた。
「お姉様!本当にサソリに会わせるんですの」
「お礼が言いたいから良いんじゃない」
「本当にサソリが助けたとでも」
「そう言われると弱いわね。不良から女の子を助けるようなシチュエーションをサソリがするなんてイメージできないわ」
へい子猫ちゃん
お困りかい
やめたまえ、彼女が嫌がっているじゃないか
はは、名乗るほどのものではない
ではさらば
試しに想像してみるが、少々の悪意(イタズラ心)から普段のサソリとは程遠い人物像だ。
「巡回ロボットを落としたってのも気になるわね」
「案外、そこが鍵になるかと」
数十分後に戻ってきた湾内と泡浮。
湾内さんの水流操作でみるみるプールは磨き上げられていった。
まさか、このときに会った湾内さんがサソリを史上最も追い詰めることになろうとは......
御坂と白井は夢にも考えていなかった。
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