暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第25話 プール掃除にて
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
般的なプールより1.5倍大きい容積を持っていた。
ため息を吐きながら、ブラシに体重を掛ける。
「これが終われば行けるんだけどね。案内したいけどゴメン」

「掃除ですね!まかせてください」
水流操作の能力で水の渦巻きを作るとプールの底を綺麗にしていく。
「わースゴイ。みるみるキレイになってく」
「わたくしの能力水流操作系なんです。水泳部じゃ珍しくないんですけど」

ほー、これはまた便利な能力を持っていることで
んっ!これは......早く終わるチャンスかしら
御坂の頭に策が浮かぶ。

「良かったですね湾内さん」
「はい」
ニコニコと友人に笑い掛ける黒髪の女性。
「あっ!わたくしったら自己紹介もせず......わたくしは湾内絹保(わんないきぬほ)と言います」
フワフワとしたクセっ毛の女性の湾内が自己紹介をした。

「わたくしは、泡浮万彬(あわつきまあや)ですわ」
黒髪ストレートの女性、泡浮も同じく。

プールサイドに優雅に座っている泡浮の隣に白井が腕を縁に掛けて、凭れかかる。
「にしてもサソリがそんな事をするなんて」
「サソリさんって云うのですか?その方」
「そうですのよ」
力なくプールサイドにおでこをくっ付ける。
ジリジリ焼けるように背中に付着した水分が熱を持っていくのを感じる。
「変わったお名前をしてますね」
「いえ、貴方もですわよ」
顔をグイッと持ち上げた白井。
ニコニコと笑顔で白井に微笑んでいる泡浮。白井の言っている意味が分からずに首を傾げていた。
「湾内さんは、そのサソリさんに助けらた日の事を嬉しそうに話していましたわ。運命の王子様と」

白井の上げかかった頭がプールサイドに激突する。
「!?お、王子様ですの!!」
「はい、昔に読んだ絵本の白馬の王子様にそっくりだそうです」

白馬ー!?
そんなバカな!
しかしですわ
こ、この展開は「ライバル」出現ですの!
白井は、御坂と一緒に談笑している湾内に注がれた。

ふ、まあ
サソリは、王子様とは程遠いデリカシー皆無のお子ちゃまですから
実際に会えば、幻滅するに決まっていますわ
第一、助けたのがサソリだって確証があるわけではありませんし
赤い髪に黒い服を着た人ならこの学園都市に掃いて捨てるほど居ますわ
でも、まだ直接会わせるには抵抗が......

「すみません。点検簿を先生に提出しなくてはいけないのですけど、それが済んだらお手伝いさせていただけませんか?」
御坂と話しをしていた湾内がまたしてもペコペコ頭を下げている。

「でもあたし達の仕事だしねー」
ここで一旦引くのが鉄則。
「させてください!その方に会うためですので」
来た来た......
「ありがとう!!すっごく助かるわー」
湾内の手を握
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ