23話
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ヴァーリとの戦闘が終わった後、俺たちを乗せたジープは無事に北欧勢力の拠点に着くことが出来た
俺の心の中は晴れないままだが……
あの後、魂の抜けた魔獣 カインの死体はルサルカが何かに使うからと頼まれたので彼女に任せてある、恐らく魔女なりに何かに使うのだろう…魔女よりもネクロマンサーみたいだが…
「ねぇ、空大丈夫?負けて悔しいのは解るけど……いつまでも気にしてたら「違うんだよ」え?」
ルサルカが気を使ってるのに何言おうとしてんだろうな
「今までさ自分は、殺しあいなんて何処か遠い世界の話みたいに感じてさ……」
実際に前世で殺し合いなどとは無縁の世界で生きて来た空に取って、実際に生死を賭けた殺し合いなどそれこそ前世で見ていた映画やアニメなどの話だったのだ
「何処か甘えたんだよね、自分には特別な力があるって何でも出来るって」
「本当よね〜空は慢心しすぎ」
「……そこはさ、そんな事ないってフォローすんじゃないの?」
「だって、本当の事じゃない…人は不完全よ、だから飢えるし満たされたいって思うのが人間よ、貴方には無いの?そんな飢え?」
飢え、満たしたい願い……そんなの
「決まってる、あるよ」
自分にもある
飢えが叶えたい願いが、今まで曖昧であやふやな気持ちだった、どうせ満たされない、叶わないと思い込んでいたのだから
「なら、それを願いなさい狂信する位に…でないとカインの二の舞になるわよ」
何処と無くルサルカの言葉が心に刺さった
此処ではない何処か
「いいねーー!面白くなって来たよ!頑張れ頑張れ〜もっと楽しませてよ」
女神は空を見てケタケタ笑っていた
「うんうん、やっぱり人間の輝きは素晴らしい、悩み迷い悔やみながらも前を見て進む姿、カッコいいよー!うん……やっぱり人間は素晴らしいねー!でもまだ足りない早く原作に介入してよーつまらない」
女神はお菓子を食べながら映像を見ながらそう呟いた
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