機動戦艦ナデシコ
1315話
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界なのか?」
聞こえてきたそんな話に、ワイバーンの事など忘れたかのようにハルカとエリナの2人からジト目を向けられる。
いや、別にネギま世界は焼き鳥屋とかそんなんじゃないんだけどな。
それとネギまってのは、長ネギとマグロの鍋にも……いや、そんなの今は関係ないか。
もっとも、俺のネーミングセンスは自分で分かる程に自信がない以上、責められると言い訳のしようもないが。
「さっきのはワイバーンって言って、いわゆる飛竜って奴だな。とある世界と戦争になった時に鹵獲した飛竜を飼い慣らして繁殖させたものだ。今では、そのワイバーンに乗って飛び回るのはホワイトスターでも人気のスポットだぞ」
「……ワイバーンって……いえ、魔法があるんだし、そのくらいはあってもおかしくないわよね。私にも乗れる?」
ハルカのこの順応性の高さは色々な意味で凄い。
男ならともかく、女がワイバーンに乗りたがるかと言われれば……いや、皆無って訳じゃないだろうけど。実際、牧場区画でやってるワイバーンの飛行体験には女の客も多いって話だし。
一応ワイバーンの世話代とかの問題もあるし、ワイバーンに乗るには多少の金を貰っている。日本円にして5千円程か。
これで稼ぐ金の収入も馬鹿にならないくらいの額になってるんだよな。
ワイバーンを飼う中で最も金が掛かる餌代に関しては、キブツを使って日々マブラヴ世界から運ばれてくるBETAの死骸で食べ物を作ってるし。
一方、興味深い様子で上を見上げていたハルカとは裏腹に、エリナの方は少し深刻そうな表情を浮かべて俺の方へと視線を向けていた。
「どうした? ワイバーンは襲い掛かって来たりはしないぞ? もし襲ってきても、俺なら素手でどうにでもなるし」
「いえ、違うわ。心配しているのはそっちじゃなくて……ねぇ、アクセル。今まで実際にどこかの世界と戦争になった事があるの?」
「うん? どこの世界に行っても、戦いは必ずあるぞ?」
それこそ全く戦闘のない世界に……正確には俺達シャドウミラーが戦闘に巻き込まれないような世界には行った事がない。
だが、エリナは俺の言葉に首を横に振る。
「そうじゃないわ。シャドウミラーと異世界丸ごとが敵対したことはないのかって事よ」
「……あるな」
エリナの言葉に関連して脳裏を過ぎった苦い思い出に、視線をとある方へと向ける。
そこは、以前に交流区画のあった場所。
一時期は廃墟になった場所。
今は復興が終わったが、それでも交流区画として使おうとは思えない場所だ。
そんな風に思っていると、先程の世界の名前について話していた者達の声が再び聞こえてきた。
「他には……ああ、ワイバーンか。……門世界ってのも、名前通りだったよな門があったし」
「……そうだな。門世界か。
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