外伝〜リオン・マグナス〜
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どこでマリアンさんと出会われたのですか?」
マリアンも異世界の出身と知ったティータは驚き、興味ありげな表情をしているレンにアガットは呆れた表情で指摘し、クローゼは真剣な表情でメイベル市長を見つめて訊ねた。
「今から大体1年前くらいでしたわね……先日にも説明しましたが、ある日リラと共に屋敷に戻って来た時マリアンが屋敷の前で倒れていましたの。それで屋敷のベッドに運んで目を覚ましたマリアンから事情を聞いたのですが……目を覚ましたマリアンは自分の名前以外何も覚えていませんでしたの。」
「そうだったんだ……あれ?でも今のマリアンさん、その様子だと記憶も戻っているようだけど何でだろう?」
「多分だがあの竜事件が自分の事を思い出す切っ掛けになったんじゃねぇか?大怪我を負った後記憶を喪失したりする話はたまに聞くから、その逆がありえてもおかしくないと思うぜ。」
メイベル市長の話を聞いて首を傾げているエステルにフレンは自分の推測を答え
「恐らくそうだと思います。メイベル様を庇って瓦礫に埋もれた時今まで思い出せなかった事が次々と頭の中に入ってきましたから。」
「………東方では人は瀕死の状態になると、記憶の中から助かる術を高速で探す事でそれが過去の記憶を一気に思い出させる事になる『走馬燈』という言葉がある。恐らく彼女はその『走馬燈』のお陰で失った記憶を思い出せたのだろうな。」
「フッ、不幸中の幸いとはこの事を示すのだろうね。」
マリアンとジンの話を聞いたオリビエは静かな笑みを浮かべて呟いた。
「ちなみに貴女はどうやってこの世界に来たの?」
その時自分の世界に戻る方法の参考になると思い、ソフィは真剣な表情でマリアンに訊ねた。
「その……実は私、自分の世界では海に身を投げて自分の命を絶とうとしたのです。」
「ええっ!?そ、それって……!」
「”投身自殺”じゃの……何故自殺をしようとしたのじゃ?」
マリアンの答えを聞いたエステルがその場にいる全員と共に驚いている中信じられない表情をしていたルグランは真剣な表情で訊ねた。そしてマリアンは自分とリオン・マグナスの関係――――マリアンが死んだリオンの母親に似ていた事から雇われた当初はリオンの世話係兼母親代わりとしてリオンが幼い頃から接していた為互いに親しかった事、そして自殺しようとしていた理由――――かつて自分が働いていた屋敷の主―――ヒューゴ・ジルクリストが”神の眼”という凄まじい力を秘めたレンズを使って世界を破滅させようとし、リオンを自分達の手駒とする為にマリアンを人質に取り、その結果リオンはマリアンを守る為にヒューゴの悪事を未然に防ごうとしたかつて盗まれた”神の眼”を共に奪還したリオンの仲間達と戦う事になって死亡し、
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