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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
第57話
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かったからな……。あんまり威張れやしねえさ。」

「それに、これで王都を含めた都市全てで『実験』が行われたことになるわ。次に”結社”がどう動くか、すぐに見極めないといけないわね。」

ルグランの賞賛の言葉にエステルは照れ、アガットやシェラザードは真剣な表情で答えた。

「それなんじゃが……。お前さんたち、ここらで少しばかり骨休みをせんか?」

「へ……」

「骨休みって……どういうことだ?」

ルグランの提案にエステルは驚き、ルークは尋ねた。



「そのままの言葉じゃよ。ルーアン地方から始まって立て続けに5つの事件じゃ。ここらで休んでおかんと身も心も疲れ果ててしまうぞ。」

「で、でも……」

「また連中が何か起こしたら俺たちが出向く必要がある。オチオチ休んでられねぇと思うんだがな……」

「今回の竜の一件で王国軍の警戒も厳しくなった。その分、こちらに余裕ができたと考えてもよかろう。それに……どうやらクルツたちが目星を付けたらしいのじゃ。」

「目星というと……”身喰らう蛇”の拠点!?」

ルグランの話を聞いたシェラザードは血相を変えて尋ねた。

「うむ、数日中に確かな情報が入りそうじゃ。もし、連中のアジトが判明すれば一気に忙しくなるに違いない。じゃから休めるうちに休んでおいて欲しいんじゃよ。」

「そっか……」

「ふむ、そういうことならお言葉に甘えさせてもらうべきだろう。コンディションの調整も遊撃士の仕事と言えるからな。」

「確かに……」

「ここいらで軽く一休みも悪くねえか。」

「ここんとこ、ずっと働きづめだったしな。」

「うむ。休める時に身体を休め、次の戦いに備えておくべきだな。」

ルグランの話を聞いたエステルは頷き、ジンは納得した表情で言い、シェラザードとアガット、ルークやバダックもジンの意見に同意した。



「うふふ、どうせなら今回の休みを機会に新しく仲間になった異世界からのお客様と交流するのもいいんじゃないかしら?」

「そうね。互いの事を良く知っておくべきだし。」

「ああ、チームワークを固める為にも良い提案だな。」

ソフィを見つめたレンの提案を聞いたアーシアとフレンはそれぞれ頷き

「みんなと休暇、私も楽しみ。」

(フフ、正確に言えば私も”異世界からのお客様”になるだろうね。)

ソフィは微笑み、レイスは心の中で苦笑していた。



「フッ、いい感じに話がまとまってきたじゃないか。しかし、ご老人。骨休みを勧めるということは何か心当たりがあるのかな?」

周りの休暇に賛成の様子の空気を読み取ったオリビエはルグランに視線を向けて尋ね

「ふぉふぉ。鋭いのう
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