第55話
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〜霧降り峡谷・北西部・最奥頂上〜
霧降り峡谷を登り続けたエステルたちはついに、竜の棲む洞穴を見つけた。
(ああっ……)
(いたか……!)
竜を見つけたエステルは驚き、アガットは警戒した。
(ね、眠ってるのかな?)
(そのようね。だけど私達にとっては好都合ね。)
(ああ。上手くいけば一瞬でカタを付けられる!)
眠っている様子の竜にティータは首を傾げ、ルークとアーシアは口元に笑みを浮かべ
(フン、あの銀髪の男の姿は見えないが……―――まさか臆して逃げたのか?)
(そんな風には見えないけど……とにかくレーヴェがいないのだったら絶好の機会ね。アガット、どうする?)
ジューダスの推測に首を傾げたエステルはアガットに視線を向けた。
(まずは俺1人で接近する。うまく行きゃあ、そのまま”ゴスペル”を破壊できるだろう。)
(そっか……分かった。)
(アガットさん……)
(大丈夫だ、心配すんな。失敗した時は援護を頼むぞ。)
(はいっ……!)」
(気を付けてね……!)」
そしてアガットは特殊なユニットが付けられた重剣を持って、近くの岩陰に身を隠した。
(あれか……)
”ゴスペル”を確認したアガットは、重剣についたユニットの電源を入れた。
(……行くぜ!)
アガットは眠っている竜に走って近づき
「らあああっ!」
ありったけの力で竜の額に重剣を食い込ませた!その時、”ゴスペル”にヒビが入る音がした。
「やったか……!?」
アガットの願いは通じず、”ゴスペル”から黒い光が出て、竜が目覚めた!
「チッ……浅かったか!」
竜の様子を見たアガットは舌打ちをした後、ユニットが付いた特殊な重剣を一端しまい、新しく買い直した重剣を構えた!そして竜はアガットに炎を吐いた!
「!!」
「アガットさんっ!」
「アガット!」
竜が吐いた炎を回避したアガットにティータとエステルを先頭に仲間達が次々と武器を構えて駆け寄ってきた。
「ヒビは入ったが破壊まではできなかった!こうなりゃもう1度チャンスを作るしかねえ!手を貸してくれ!」
「もちろん!」
「はいっ!」
「ああ!」
「ええ!」
「チッ、世話を焼かせるな!」
アガットの言葉にエステル達はそれぞれ力強く頷いた後、竜との戦闘を開始した!
「グオッ!!」
竜が頭を突っ込んでかみついてきたその時、エステル達は散開して回避し
「空襲剣!!」
竜の噛み付き攻撃を回避したジューダスは竜の頭に攻撃すると共に竜から離れ
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