第54話
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
と複雑な事情がありまして。まあ、あの銀髪の剣士と戦った理由がマリアンを傷つけられたからという答えはあっていますけど。)
「あ、やっぱり。恋人同士じゃないって事は、もしかしてジューダスはマリアンさんに片思いしているのかしら??」
(え、えーと。それを僕の口から言うのはちょっと……)
自分の説明を聞いてある事を推測したエステルに尋ねられたシャルティエが答えを濁したその時
「これ以上ふざけた事を言うと叩き割るぞ!?シャル!」
ジューダスはシャルティエを睨んで怒鳴った!
(アハハ……どうやらあの様子だと図星のようね。)
(フフ、片思いの人の為だけに竜に挑むなんて、素敵な話よね。)
(は、はい。……まるで何かの御伽みたいで素敵です。)
(というか剣と喋る男とか一歩間違ったら、変人じゃねえのか?)
(お、おい。本人に聞こえるって!)
ジューダスがマリアンの為だけに竜を何とかしようとする自分達に同行する事を察して口元をニヤニヤさせるエステルや静かな笑みを浮かべるアーシアと共にティータは目を輝かせてジューダスを見つめ、アガットの小声の言葉を聞いたルークは冷や汗をかいた。
「――――貴様ら全員、僕に斬り殺されたいようだな……!?」
「アハハ、ごめんごめん。それで?マリアンさんとの関係を教えてよ。」
エステル達の小声での会話が聞こえていたジューダスは殺気を纏ってエステル達を睨み、睨まれたエステルは苦笑した後すぐに気を取り直して真剣な表情で尋ね
「…………………マリアンは昔僕の家でメイド長として働き、僕の世話役も兼ねていた。―――それだけだ。」
「メイドがいたって事はもしかしてお前って、貴族か金持ちの家の出身か?」
ジューダスの説明を聞いてジューダスが上流階級か富豪の出身である事に気付いたルークはジューダスを見つめて尋ねた。
「フン、貴族ではないが一般人と比べると裕福な生活を送っていた事は否定しない。―――そんな事よりいい加減決めたのか?僕を連れて行くか、行かないのか。もし連れて行かないのなら僕は僕のやり方で竜を無力化するぞ。」
「う、う〜ん。あたしはいいと思うけど……ルーク兄、アガット、アーシアさん。どうする?」
ジューダスに視線を向けられ、答えが出せないエステルはルークとアガットに視線を向け
「俺はいいと思うぜ。竜と戦うんだから、戦力は一人でも多い方がいいと思うし、”剣帝”と一人で戦える腕前ならむしろ俺達の方が頼む側だと思うぜ?」
「私も構わないわ。……というかむしろ連れて行って勝手な行動をしないか見張った方がいいと思うわ。」
「――――俺からは条件がある。」
ルークとアーシアが賛成している中、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ