第54話
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ていろ。」
そしてジューダスはエステル達に『ソーディアン』の事を軽く説明した。
「い、意志ある剣って……」
「な、何だそりゃ!?そんな剣、ありなのか!?」
「し、信じられない………(話を聞く限り、どう考えても”古代遺物”クラスの武器じゃない!?それもかなり高位の……!ソフィの世界といい、異世界の技術は一体どれだけ進んでいるのかしら?)」
『ソーディアン』の説明を聞いたエステルは口をパクパクさせ、ルークとアーシアは驚きの表情でシャルティエを見つめ
「し、しかも嵌められてあるそのコアが意志を持っているどころか、コア自身が自ら起動して”昌術”っていう魔法みたいな事までできるなんて……う〜、どんな構造になっているのか凄く気になるよ〜。」
「ったく、やっぱり爺さんの孫だけはあるぜ……」
仲間達がそれぞれ驚いている中興味深そうな様子でシャルティエを見つめるティータの様子を見たアガットは呆れた表情で溜息を吐いた。
「フン、これで納得したな?ならばさっさと行くぞ。時間を無駄にした。」
そしてジューダスはシャルティエを鞘に収めてエステル達に背を向けて進もうとしたが
「ちょっと待ちなさいよ!マリアンさんとの関係をまだ聞いていないわよ!?」
「………何故それをお前達に教える必要がある?」
エステルの制止の声を聞き、振り向いてエステルを睨んだ。
「一緒に行動するからにはあんたの正体をハッキリさせておきたいし、遊撃士としてメイベル市長からも頼まれているの!記憶喪失のマリアンさんの手掛かりを知る貴方に話を聞いてきて欲しいって!後できれば、貴方と直に会って話をしてみたいって事も言ってたわ!」
(ええっ!?マリアンが記憶喪失!?)
「何だと………?おい、それは一体どういう事だ。」
眉を顰めているジューダスにエステル達はメイベル市長から聞いたマリアンの事情を説明した。
「……………………………」
(坊ちゃん………そ、その、元気出してくださいよ!もしかしたら既に記憶が蘇っているかもしれませんよ!?あの時のマリアン、坊ちゃんのもう一つの名前を知っていたんですから!)
マリアンの事情を聞き終えて黙って考え込んでいるジューダスの様子を見たシャルティエは心配そうな表情で声をかけ
「ねえねえ、もしかしてマリアンさんと恋人同士なの?レーヴェとの戦いの時だって、マリアンさんを傷つけられたから怒っていたんでしょう?」
エステルは自分が気になっていた事をシャルティエに視線を向けて尋ねた。
(う〜ん、坊ちゃんとマリアンが恋人同士だったら本当によかったんですがねえ。坊ちゃんとマリアンの関係には色々
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