第54話
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気張らせてもらうぜ。」
そして竜を見つけるメンバーを厳選し、残りのメンバーは先にギルドに戻らせたエステル達はアルセイユから降り、空港の出入り口に向かい、空港から出ようとしたその時
「フン、ようやく来たか。たったそれだけの戦力で竜を無力化できると本気で思っているのか?」
突如何者かがエステル達に声をかけてきた。
「へ――――」
突如声をかけられたエステルが声がした方向に視線を向けるとそこにはジューダスがいた。
「あっ!」
「ふえっ!?」
「テメェは……」
「あの時廃坑で”剣帝”を一人で圧していた奴……!」
「ソフィの話にあったもう一人の異世界から来た人―――ジューダスね。一体私達に何の用かしら?」
ジューダスの登場にエステルやティータは驚き、アガットとルークは真剣な表情でジューダスを見つめ、アーシアは動じずジューダスに視線を向けて尋ねた。
「というか何であたし達が竜を無力化しに行く事を知っているのよ!?」
「フン、お前達があの白き飛行船に乗り、竜の捕獲作戦を観察する事は昨夜の内に知っている。そして空港から出てきた貴様らの仲間達の会話から推測すれば、自ずと答えは出てくる。」
エステルに睨まれたジューダスは鼻を鳴らして答え
「ハアッ!?って事はお前、昨夜ギルドの外で俺達の会話を聞いていたのかよ!?」
「うわっ、それって”ストーカー”って奴じゃないの?よく考えてみたら昨日の廃坑での時もあたし達の後をつけていたみたいだし。」
昨夜のギルドでの会話をジューダスが外で聞いていたことに気づいたルークは驚き、エステルはジト目でジューダスを見つめた。
「誰がストーカーだ!?」
エステルの指摘にジューダスは怒鳴った。
(いや、実際その通りじゃないですか。マリアンの事と言い、最近の坊ちゃんがやっている事はまさに”ストーカー”ですよ?)
(お前は黙ってろ、シャル!)
「???」
シャルティエの声を聞いたジューダスはシャルティエに視線を向けて睨み、聞き覚えのない声が聞こえたエステルは周囲を見回して首を傾げていた。
「それで?何の為に俺達に接触してきたんだ?」
「フン、知れた事。―――竜の無力化に僕も手を貸してやる。」
ルークの質問にジューダスは鼻を鳴らした後驚くべき事を口にし
「へ!?」
「ハアッ!?」
「何だとっ!?」
「ふえええっ!?」
「……理由を聞いてもいいかしら?」
ジューダスの口から出た加勢の申し出にエステル達が驚いている中、目を丸くしたアーシアは尋ねた。
「いつまでもこのボース地方にあの竜が居座って
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