第54話
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そいつは任せとけ。」
「おぬしは……」
「アガット、ティータ!?」
会議室にアガットとティータが入って来た。
「よお、邪魔するぜ。」
「えとえと、失礼します。」
「どうしてここに……そ、それよりもアガットはもう動いて大丈夫なの!?」
昨日の戦いで負ったアガットの傷を思い出したエステルは既に平気な様子でいるアガットに驚いて尋ねた。
「怪我の方は心配ねぇ。ただのカスリ傷だからな。」
「……ティータ、ほんと?」
アガットの答えを聞いたエステルは信じられず、ジト目でティータに尋ねた。
「う、うん……。アガットさん、無理はしてないと思うよ。」
「相変わらず体力”だけ”は一人前ねえ?」
「ああん?」
ティータの話を聞いて自分を見つめて呟いたレンをアガットは目を細めて睨み返した。
「フム。任せろと言っておったが、作戦の顛末は聞いているのか?」
「ああ、ルグラン爺さんから大まかなことは聞いてきた。竜は霧降り峡谷の北西部に消えたそうだな?」
「うん、そうだけど……」
「霧降り峡谷について詳しいヤツを知っている。そいつに頼めば、竜の隠れた峡谷の北西部に渡れるだろう。」
「ほう……」
「さすがだな。」
「そ、それって誰なの?」
アガットの話を聞いたモルガン将軍とバダックは感心し、エステルは尋ねた。
「峡谷の東側に住んでいるウェムラーってオッサンだ。昔、道もない北西部に渡ったことがあるらしい。」
「なるほど。地元の人なら、あの峡谷の事をよく知っているだろうね。」
「フッ、さすが遊撃士。日頃の地道な情報収集が実を結んだということだね。」
(警察にもそういう部署があれば、色々と解決できる部分もあるんだけどな……)
「………………………………。しかし、実際に竜を見つけたらどうするつもりだ?おぬしらだけで退治できるような生易しい相手ではないぞ。」
アガットの説明を聞いたレイスとオリビエは感心し、フレンは物思いにふけ、目を伏せて考え込んでいたモルガン将軍は静かに問いかけた。
「竜の額には”ゴスペル”が仕込まれていたそうだな?まずはそいつを何とかするのが先決だろう。」
「ふむ……」
「考えてみれば、あれのせいで竜が暴れたかもしれないのよね。今までにも”ゴスペル”は色々な異常現象を起こしているし。」
「”ゴスペル”を無力化できれば竜の暴走を止められるという事か。ふむ。理屈としては合っている……」
「要するに”ゴスペル”の機能を壊せばいいって事か。」
「―――問題はその”ゴスペル”をどうやって無力化するか
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