第68話
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してその時オーブメントが黒く光り始めた。
「な、なんじゃ!?」
「きゃあ!」
黒い光に博士やティータは驚いた。
「ヨシュア、これ……!?」
「あの時の黒い光……!」
見覚えのある光にエステルはヨシュアに確認した。
「ほう、これが例の黒い光か……」
「魔力じゃないなにか変な力が感じるね。」
リフィアは初めて見る黒い光を珍しがり、エヴリーヌは光から感じられる力の正体に首を傾げた。
「ご主人様……」
「ママ……」
「大丈夫よ、ツーヤ。」
「そうよ、ミント。一度この光が出たけど特にあたし達を傷つけたりしなかったわ。」
謎の光にツーヤはミントは不安がってプリネやエステルの背中に隠れたが、プリネやエステルは優しく諭した。
そして黒い光はどんどん広がった。
「なんじゃと!?」
そして外の照明や家の光等導力器が次々と導力をなくし始め、市内は真っ暗になった。その様子に気付いたエステル達は実験をしている博士やティータをその場に残して市内を手分けして街中を見たがなんと街全体の導力器が止まり、街中がパニックになっていた。
「お、おじいちゃん、これ以上はダメだよぉ!測定装置を止めなくっちゃ!」
「ええい、止めてくれるな!あと少しで何かが掴めそう……」
あたりの様子に気付いて測定を止めようとしているティータを振り切って博士が測定を続けようとしたところ、エステルとミントが戻って来た。
「ちょっとちょっと!町中の照明が消えてるわよ?」
「みんな、灯りが消えて凄く騒いでいたよ!?」
「ふえっ!?」
「なんと……。ええい、仕方ない!これにて実験終了じゃああっ!」
エステルとミントの言葉にティータは驚き、博士は悔しそうな表情で測定装置を止めた。すると消えていた照明がついた。
「あ……。も、元に戻った……」
「よかった〜……」
「はうううう〜……」
「計器の方は……。ダメじゃ、何も記録しておらん。ということは、生きていたのは『黒の導力器』が乗った本体のみ。あとは根こそぎということか……」
照明がついたのを見て、エステル達は安堵の溜息をつき、博士は測定装置の結果を見て唸った。
「よかった……。実験を中止したみたいだね。」
「あ、ヨシュア!外の様子はどうなの?」
「うん……。照明は元通りになったみたいだ。まだ騒ぎは収まっていないけどね。今、リフィア達に手分けして騒ぎを収めてもらっているところだよ。」
「そっか……。すぐにあたし達も行かなきゃね。でも、一体全体、何が起こっちゃったってわけ?」
エステルは『黒の導力器』が起こした出来事
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